Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

国内外の重要作とともに巨匠の創造の軌跡に迫る

adf-web-magazine-picasso-blue-period-7

「ピカソ 青の時代を超えて」展 展示風景(Ⅰ. 青の時代 ―はじまりの絵画、塗り重ねられた軌跡) ©Ken KATO

ポーラ美術館では、2022年9月17日から2023年1月15日まで、開館20周年記念展「ピカソ 青の時代を超えて」を開催する。本展覧会は、国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館とひろしま美術館が、これまで欧米の美術館の協力を得て深めてきた作品研究をもとに、制作のプロセスに焦点を当て「描く」ピカソの作品を初期から捉えなおす共同開催展。

「ピカソ 青の時代を超えて」展について

いまや20世紀を代表する芸術家として知られるピカソも、かつては自分なりの表現を模索する駆け出しの画家のひとりであった。本展覧会では、ピカソがオリジナリティを初めて確立した「青の時代」を、初期の一様式としてではなく「キュビスム」をはじめ革新的な表現を次々と生み出していった画家の原点として捉えなおす。《海辺の母子像》、《酒場の二人の女》をはじめとした「青の時代」の重要作を含む国内外の名作約70点により、初期から「青の時代」を超えた晩年までの画業を紹介する。会場構成はトラフ建築設計事務所が担当。科学調査により新たに判明した「青の時代」の塗り重ねのプロセスや下層の分析結果を映像で紹介する”青の時代ラボ”や、南仏に移住後のアトリエをイメージした特別な空間で、映画『ミステリアス・ピカソ天才の秘密』(1956年公開)より《ラ・ガループの海水浴場》の制作場面を上映する。また林琢真デザイン事務所による会場グラフィックでは、ピカソの主要なポートレートとともに、「青の時代」からキュビスム、新古典主義をはじめとした、作家の画業を辿ることができる。また、10月はピカソの誕生日にちなみ、ギャラリートークや音楽鑑賞イベントなども開催する。

adf-web-magazine-picasso-blue-period-2

「ピカソ 青の時代を超えて」展 展示風景(プロローグ. 1900 年の街角―バルセロナからパリへ)
©Ken KATO

adf-web-magazine-picasso-blue-period-6

「ピカソ 青の時代を超えて」展 展示風景(Ⅱ. キュビスム―造形の探究へ)

adf-web-magazine-picasso-blue-period-5

青の時代ラボ(Ⅰ. 青の時代―はじまりの絵画、塗重ねられた軌跡)
©Ken KATO

24歳以下無料招待

ピカソの作品を直に鑑賞し作家の人生に触れる機会として、2022年9月30日(金)まで、「青の時代」前後のピカソと同年代の15歳~24歳を対象として、無料招待され、若きピカソの奮闘する姿を感じることができる。

ポーラ美術館について

2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。adf-web-magazine-picasso-blue-period-11

「ピカソ 青の時代を超えて」展覧会概要

会期2022年9月17日から2023年1月15日まで
会場ポーラ美術館 展示室1, 3