医学情報を含んだアートを身につけコミュニケーションを促す実験展示
日本初のネット時代の次世代型ショールーム「蔦屋家電+」(ツタヤカデンプラス)では、2021年5月25日(火)より6月23日(水)まで、デジタルハリウッド大学大学院の院生である長縄拓哉(歯科医師/医学博士/画家)が推進する、医学情報を含んだアートを身につけコミュニケーションを促す研究プロジェクトにおける実験展示「アートが痛みを減らすっ展!?」を開催。医療に対する無関心層へのアプローチ・行動変容を促す検証を行う。
本展で行う実験は、蔦屋家電+ではじめての絵画を展示するという試みであり、さらにアートと痛みの関係性を探るという、これまにでにない実証実験を兼ねている。蔦屋家電+が実装しているAIカメラによる画像解析システムで得られるデータで、世代や性別によってアートの観覧方法にどのような変化があるのか?またそのデータが社会課題の解決に向けてどのようなヒントとなり得るのか注目していく。ユーザー参加型の次世代型ショールーム蔦屋家電+ならではの新しい取組みだ。
長縄拓哉(ながなわ たくや)プロフィール
歯科医師/医学博士/画家(現代美術作家)、口腔顔面痛学会評議員、同診療ガイドライン委員、非歯原性歯痛の診療ガイドライン作成委員、慢性疼痛診療ガイドライン作成委員、デジタルハリウッド大学大学院16期生。専門は口腔顔面の難治生疼痛(Orofacial Pain)。
1982年生まれ。2012年からデンマーク・オーフス大学に留学。「周辺環境(視覚、嗅覚、聴覚刺激など)によって変化する人の痛みや感覚」を研究しており、視覚的違和感(錯覚)が痛みを軽減させることを報告している。〈Somatosens Mot Res. 2014 Dec;31(4):191-7.〉
新しい口腔用感覚検査器を開発し、世界最大の歯科医学会(IADR)でニューロサイエンスアワードを受賞(2015年Boston)。人の痛みや感覚を変化させる作品に加え、コンテクストに痛みを取り巻く社会課題を孕ませることで、医療に無関心な層へのアプローチを目指している。〈DHU JOURNAL Vol.07 2020, 101-102.〉
蔦屋家電+とは
世界中のユニークなプロダクトに実際に触れることができ、創り手とのコミュニケーションによって製品開発に参加することができる、次世代型ショールーム。最新テクノロジーを駆使した家電製品をはじめ、優れた技術を生かして開発された日用品、食品などのほか、発売前の最新プロダクトにも直に触れ、感じることができる。また、創り手のプロフィールや製品に込められた思い、デザインのコンセプトなど、普段触れることが難しいリアルな情報を、蔦屋家電+のキュレーターが独自の目線で編集し、紹介している。
「アートが痛みを減らすっ展!?」開催概要
会期 | 2021年5月25日(火)~6月23日(水) |
会場 | 蔦屋家電+(二子玉川 蔦屋家電 1階) |
参加費 | 無料 |
問合せ | 03-5491-8550 |
URL | https://bit.ly/2RQbpaf |