小野川直樹による1cm四方の紙で創る折り鶴アートの優美な小宇宙
小豆島の「迷路のまち」(土庄本町)で、アート事業や地域事業をおこなう妖怪美術館では、妖怪美術館とあわせて運営している小野川直樹美術館に、瀬戸内をイメージした新作を6 点をむかえ「Folklore展」を2021年11月26日(金)から12月26日(日)まで開催する。今回の新作は2021年3月9日から5月5日に瀬戸内市立美術館の展覧会で展示した瀬戸内をイメージした6作品で、清新で優しい造形美を見せている。テーマはフォークロア(伝承)。人それぞれのさまざまな「祈り」をこめて折られるという「伝承」を優美な作品で表現しており、日本人だけでなく、外国人の方々からも高い評価を得ている。
美術界でも注目を集める折り鶴アーティスト・小野川直樹
わずか1cm 四方の紙をピンセットも使わず一羽一羽丁寧に手折りした極小の折り鶴を美しい造形美に仕上げる小野川直樹。学生時代に東京で東日本大震災を経験した彼は、翌年訪れた岩手県陸前高田市で衝撃を受けたことをきっかけに折り鶴を使った作品を制作を開始。折り鶴を平和の象徴としてではなく、行き場のない自身の気持ちを託す、厳かな「祈り」として位置づけており、その作品には繊細で神秘的な美しさが静かに漂う。
小野川直樹「Folklore展」概要
会期 | 2021年11月26日(金)から12月26日(日) |
時間 | 10:00~18:00(受付終了17:00) |
会場 | 小野川直樹美術館 (香川県小豆郡土庄町字東元浜甲 289-33) |
入館料 | 水曜日 |
入館料(税別) | 大人1,500円 中高生 750円、小学生以下無料 |