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8年ぶりとなる日本での個展

ブルックリンを拠点に活動するビジュアルアーティストTadahiro Gunjiによる8年ぶりの日本での個展が、東京都渋谷区のB1Storagedeで2024年11月30日(土)から12月21日(土)まで開催される。本展ではニューヨーク・ブルックリンでの7年間に制作されたウォールスカルプチャー、セラミック、コラージュなどの多様な作品が展示され、彼の独自の表現が堪能できる。adf-web-magazine-tadahiro-gunji-collectivity-12

独自の視点で表現される「間」の美学 - COLLECTIVITYシリーズ

Tadahiro Gunjiはミクストメディアの手法を駆使し、「絵画と彫刻の間」をテーマとした「COLLECTIVITY」シリーズを展開。ペインティング、コラージュ、彫刻など異なる技法で構成される作品は、再構築されたパーツ同士の「間(ま)」を意識させ、隙間や余白によって作品の輪郭を形成する。この「間」は、日本文化特有の微妙な意識や感情を反映し、「in-between」と名付けた概念を象徴するもの。作品においては物と物の間に生まれる対立や調和をテーマに、時間や関係、機会といった多層的な意味を持つ空間を創出している。Gunjiはレジンを使用して作品のパーツ間の隙間を際立たせ、鑑賞者と作品との間にある「余白」を意識させる工夫をしており、このレジンは時間とともに経年変化する特性があり、作品に「時間」の要素をもたらしている。展示ではCollectivityシリーズのエスキースとして制作されたコラージュ作品や、これにインスパイアされたセラミック作品も並び、異なる素材同士が織りなす独特な空間が展開される。

また、本展と同時にB1Storageの上階にあるGALLERY TARGETで、アーティスト花井祐介による出版記念エキシビション「BOARD SHORTS EXHIBITION」も開催され、両展覧会を合わせて楽しむことができる。

Tadahiro Gunji プロフィール

2017年からニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するビジュアルアーティスト。「COLLECTIVITY」シリーズを通じて、再構築されたパーツの間に生まれる隙間「in-between」をテーマにウォールスカルプチャーを発表してきた。近年はコラージュやセラミックなど多様な素材にも展開し、2019年からロサンゼルスのギャラリーTAPPANで作品を発表している。adf-web-magazine-tadahiro-gunji-collectivity-13

「Collectivity 093 - 128 Between summer and fall」開催概要

会期2024年11月30日(土) から12月21日(土)まで
会場B1Storage
時間12:00 - 19:00
休廊日曜日
URLhttps://tinyurl.com/4j3ywd3w