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アートの祭典大賞受賞作品で『太陽の光と戯れる』全く新しい体感を

大分県豊後高田市の長崎鼻リゾートキャンプ場内に佇む「不均質な自然と人の美術館」。館内は3つの部屋で構成されており、各部屋のアート作品は、太陽の光や天候、風力・風向、身体の動きなど、美術館周辺の自然環境や来館者の状態をセンサー等のテクノロジーを用いて表現されている。そもそも自然は「不均質なもの」。いつ観ても同じ体験が得られるように設計されている美術品とはひと味違い、来るたびに違う表情をした作品を楽しむことができる。adf-web-magazine-ooita-digital-art-1

アート制作について

作品は福岡を拠点に活動するクリエイティブ・ラボ「anno lab(あのラボ)」が制作。学術研究員、アニメーション作家、ゲーム開発者、広告代理店勤務、Fabマスター、映像ディレクター等の経歴をもつクリエイターが集まり、遊びゴコロいっぱいの新しい体験を生み出している、anno lab初の常設展示施設となる。

太陽と月の部屋

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部屋の上部に設置された288個の窓から差し込む自然の光は、その時の天候や時間、立つ位置によって、刻一刻と変化し、何度も違った印象を与える。また、自然や人の身体の動きに反応して、美しいピアノの音色が部屋中に響きわたる。太陽と月の部屋は第25回文化庁メディア芸術祭アート部門で大賞を受賞。

海の部屋

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特別な方法で演出された水の玉は、まるで空中に浮遊しているように見え、美術館周辺の海の潮の満ち引きや波の高さによってゆるやかに色や動きが変化していく。

森の部屋

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森に息吹く無数の生命を感じさせる音と映像が円筒状に広がり、植物の成長や微生物の動き、美術館の周りの森の風などの要素を元に次々と変化する。また、2021年3月には、世界的に活躍する音響アーティストの黒川良一とコラボして制作された本市の「中山仙境」をモチーフにしたシアター作品も追加された。

全国初となる市内3つのチームラボギャラリー

美術館のある豊後高田市内には、プログラマー、数学者、建築家、CG アニメーター、 Web デザイナーなどのスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団「チームラボ 」の作品が3カ所常設されている。

チームラボギャラリー昭和の町

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紙に自由にピープル(男性や女性など)の絵を描くと、描いた絵に命が吹き込まれ、日本夕陽百選に選定された「真玉海岸」をバックに、目の前の巨大な草原で歩き出し、描いたピープルとコミュニケーションをとりはじめる。また、音楽が流れはじめると、ピープルは豊後高田市で江戸時代から続く伝統芸能「草地おどり」を踊りはじめる。

チームラボギャラリー真玉海岸

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1時間で1年間の季節が流れ、ある一定の距離に近づくと見る人の周囲に花が芽吹き、近づきすぎると花は散り枯れてしまう。まるで自生するかのように咲いては散っていく花々は、刻一刻と変化し、二度と同じ風景は現れない。

四季千年神田図‐田染荘

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国の重要文化的景観に選定され、千年以上変わらず続く景色の「田染荘」をモチーフに、1年、1日を通してうつろく景色が描かれている。四季のうつろいが表現され、日の出とともに明るくなり、日の入りが近づくと夕焼けになり、そして、夜が深くなるにつれ、暗くなっていきます。実際の田染荘の日々の日の出と日の入りの時間と連動している。