一瞬の儚さと同時に永遠の時間が宿るような、相反する時間の流れ
hide galleryで吉田紳平個展「My husband」が2024年11月30日(土)から12月22日(日)まで開催される。本展は吉田の代表シリーズともいえるポートレートシリーズの油彩画に加え、空間に呼応したインスタレーション作品で構成。国内外で展示を行う吉田にとって、東京では2年ぶりの開催となる。
吉田の作品は「存在と不在」「記憶と忘却」といったテーマに深く根ざしており、とくに自身の祖母の死にまつわる体験から影響を受けたポートレートシリーズは、生命のはかなさと、時間の重みを静かに浮かび上がらせている。過ぎ去った記憶の断片を思わせるものであるが、それは単なるノスタルジーにとどまることはなく、過去と現在・見えるものと見えないものといった、狭間に漂うかすかな響きに耳を澄ませて、日常のなかに隠れた、見えない意味を探るためのきっかけを与えている。
吉田紳平
1992年奈良県生まれ。2014年京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)洋画コースを卒業。「That star at night is closer than you think -夜のあの星は、あなたが思うよりも近くにある」(keiokairai gallery /京都、2021) 、「Absence of bedroom – ベッドルームの不在」(GALLERY crossing /岐阜、2023)、「Our silence」(京都岡崎蔦屋書店/京都、2024)、 「グループ展」(タカイシイギャラリー/前橋、2024)など。
吉田紳平個展「My husband」開催概要
会期 | 2024年11月30日(土)~12月22日(日) |
時間 | 12:00~18:00 ※火水休館 |
会場 | hide gallery |
URL | https://tinyurl.com/4xtk5rz5 |