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CECILIE MANZ EXHIBITIONTR ANSPOSE 発想のめぐり

世界のトップブランドより数々のプロダクトを発表し、人気を博するデンマークのデザイナー セシリエ・マンツ。高田馬場にあるアートスペースBaBaBaと東日本橋のmaruni tokyoとの2会場をオルタナティブに繋いで、日本初となる個展「TRANSPOSE 発想のめぐり」が2023年5月20日(土)から6月30日(金)まで開催する。adf-web-magazine-cecilie-manz-exhibition-anspose-1

デザインの背後に重なる多様な思想と経験

柔らかで穏やかな表情を湛えながらも、細かなディテール仕上がりから繊細な色表現に至るまで、まったくの妥協を許さない完璧な存在を目指すセシリエ・マンツ。「すべての要素に正統の理由があってこそ、意味を成す」と語る彼女の鋭敏な感覚、厳格な態度はどのように養われているのか。本展「TRANSPOSE 発想のめぐり」では、セシリエ・マンツの体験、思想、感覚、生活、創作の様子をリアルに感じられるようにと、彼女の分身とも呼べる、ごく身近なものたち─幼少期の思い出の品、仕事の道具、愛用品、素材、試作パーツなど─を5のテーマ別に展示する。adf-web-magazine-cecilie-manz-exhibition-anspose-2

自身のアトリエや家から持ち寄ったものを前に、セシリエ・マンツと同じ視点でそれぞれのアイテムと対峙することで、味わう感覚と体験。一枚のロングテーブルにKvadratのテキスタイルFloyd(フロイド)を施し、展示台にした独創的な会場デザインも、デザイナー本人によるもの。セシリエ・マンツの創作の裏には、どのような考えが巡っているのか。

「TRANSPOSE 発想のめぐり」

  • 会場:BaBaBa
  • 会期:2023年5月20日(土)から6月30日(金)
  • 時間:11:00 ~ 18:00
01:ARITA|有田の記憶

3歳のときに陶芸家の両親に連れられてはじめて訪れた佐賀県有田町。2021年に磁器シリーズ「1616 / CMA」を発表するまで、の有田と彼女の関係性をめぐる。

02:TEGNESTUEN|創作の現場

日々デザインと向き合うセシリエ・マンツが、コペンハーゲンの市街地に構えるアトリエの一部を会場に移転。デザインの組み立て方が伺えるドローイングペーパーや試作の道具、デッサンなどを展示する。

03:MÅLTID|食事の風景

何気なく行う日常的な行為で養われる感覚とは。セシリエのコレクションよりセレクトしたテーブルウェアやカトラリーで食事のシーンを再現。茶碗や湯呑みなど、日本の道具を取り入れた様子も楽しめる。

04:AD HOC|新しいアイデア

本展を設計しながら、次々に新しい創作のアイデアが生まれたというセシリエ。世界初披露となるプロトタイプを通じて、現在進行形でめぐり続ける彼女の発想の様子を知る。

「TRANSPOSE 発想のめぐり -A Hint of Colour」

  • 会場:maruni tokyo
  • 会期:2023年5月25日(木)から6月30日(金)まで
  • 時間:11:00 ~ 18:00
05:A Hint of Colour|色彩の意識

2023 年 4 月に、新たなカラーバリエーションを発表するマルニ木工の家具シリーズ「EN(エン)」。絶妙な色合いのカラースキームがどのようなプロセスを経て生まれたのか。ヒントのもととなったアイテムから、創作の過程を振り返る。

Cecilie Manz(セシリエ・マンツ)

1972年デンマーク生まれ。コペンハーゲン在住。ヘルシンキ芸術デザイン大学交換留学を経て、1997年デンマーク王立芸術アカデミー卒業。1998年コペンハーゲンに自身のスタジオを設立。家具や食器から照明、電化製品など幅広い領域のデザインを手掛ける。またそれらの工業製品に加え、実験的なプロトタイプやより彫刻的な一点物のデザインも彼女の製作活動の中で重要な位置を占める。「私はすべての作品を進行中の大きな1つの物語の断片として捉えています。時代や機能を超え、一つ一つのプロジェクトはアイデアや素材、美学によって繋がり合い影響しあっているのです。 オブジェクトが実験や彫刻的なアイデアに留まることもあれば、もっと具体的なものとして生まれ、機能的なものへと発展していくこともあります。私の仕事は常にシンプルさを軸としており、それが純粋で美しく、機能的なものへと向かうプロセスなのです。」