“作品”としての印刷を極める
グラフィック社は書籍『デザインのひきだし51』を2024年2月に発売する。自分の発想したデザインをいかに効果的に印刷 / 加工表現するか?デザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』51号となる今号は、ひきだし初のテーマ「1枚〜量産まで“作品”としての印刷を極める」を特集する。
自分の作品をデジタルのままでなく、実際の「モノ」にして展示したい、販売したいという需要が増えていることから、「作品づくり」に使える印刷加工を一挙に紹介。18種類の作品としての印刷サンプルや、ゆるチップ新色紙見本、全256頁の蛍光色見本帳の別冊特典も付属される。その他、グラフィックトライアル2024の制作過程、アートディレクター佐藤直樹の新連載など特別記事や連載も読み応えのある一冊となっている。
思い通りに思った以上にかたちにする
1枚だけの展示作品から数千・数万単位で印刷する作品集やポスター、カード向きの印刷まで、「作品づくり」に使える印刷加工を紹介。作品としての印刷を実践する大人気アーティスト・米山舞の作品づくりインタビューや本誌編集部が瞠目する作品としての印刷物など「印刷物ならでは」の表現でつくられた作品を解説する。また、読者が実際に頼めるさまざまな特殊出力・特殊印刷をしている会社も多数掲載している。
蛍光インキ「T & K TOKA」の蛍光色見本帳
油性オフセット・UVオフセット両方の蛍光インキ掛け合わせサンプルが入った蛍光インキ・TOKA FLASH VIVA DXシリーズ(油性オフセット用)の印刷見本が見られるだけでなく、UV蛍光P DXシリーズ(UVオフセット印刷用)で刷ったものも収録。オフセット印刷での使用頻度が高い蛍光ピンク、蛍光イエロー、蛍光グリーンの3色をセレクトし、蛍光色単体だけでなく蛍光色同士の掛け合わせやCMYKとの掛け合わせ、さらにグラデーションや写真・イラストサンプルもあり、実践に役立つ情報が多数掲載されている。
作品としての印刷サンプル18種類
本特集で紹介した「作品としての印刷」の実物サンプル18種類が綴じ込まれ、CMYKでは出せない色の印刷表現などを記事と併せて見ることができる。
新しい紙「ゆるチップ」新色ほか紙見本
アートディレクター祖父江慎が気になる印刷加工をとことん試す人気不定期連載「祖父江慎の実験だもの」との連動企画。今回は片面に色がついた板紙「ゆるチップ」の新色づくりに挑戦する。
連載や特別記事
目次
『デザインのひきだし51』書籍情報
発売 | 2024年2月 |
仕様 | B5 / 並製 / 総160頁 |
定価 | 2,750円 |
書籍 | http://tinyurl.com/y59wapkm |