戸田建設新本社ビル建設中の仮囲で展示を開始
戸田建設が若手アーティストを支援する目的で始めた現代アート作品公募プロジェクト「KYOBASHI ART WALL」の第1回優秀作品および奨励作品が決定した。優秀作品は戸田建設が現在工事を進めている新本社ビル「(仮称)新TODA BUILDING」の建設現場仮囲に2022年2月21日から展示する。
第1回目となった本公募企画は2021年11月1日から12月24日まで作品募集を行い、国内外から総数222点の応募があった。現代アート分野で実績のある笠原美智子氏と小山登美夫氏を審査員に迎え、優秀作品2点および奨励作品2点の入選が決定した。優秀作品は仮囲での掲出展示に加え、戸田建設が賞金25万円で買取るほか、8~9月には東京・中央区京橋にあるギャラリー四季彩舎にて優秀作家の展覧会の開催も予定している。
第1回優秀作品
Kokeshisky / コケシスキー
多摩美術⼤学デザイン科卒業後渡⽶。Pratt Institute(ニューヨーク)卒業、MFA取得。モーショングラフィック・デザイナーとして活動後帰国。デザイン業に従事する傍ら2005年より絵画制作を開始。2016年制作のフィールドをファインアートに移し、初個展開催。近年はAWAJI Cafe and Gallery(東京)など、東京を拠点に作品を発表している。
佐々⽊ ⾹輔
1985年宮城県⽣まれ。2007年⽇本⼤学芸術学部写真学科卒業。奈良国⽴博物館で専属の写真技師として多くの撮影に携わった後、2020年よりフリーとなる。2018年第41回「キヤノン写真新世紀」優秀賞。2020年第22回 「1_WALL」写真部⾨ファイナリスト。2021年には「ALTERNATIVE KYOTO」(京都府主催芸術祭)に参加。写真というメディアを通し、光の存在を顕在化させる表現を探求している。
第1回奨励作品
奥⼭ 広樹
2008年多摩美術⼤学卒業。その後写真スタジオに就職。2010年よりフリーランスで活動を続け現在に⾄る。制作は発⾒する事と同時に⼰の⽋如したスキマの補完であると捉え、主に写真を使った平⾯、絵画作品で表現を実践している。
⼾⽥ 沙也加
2012年⼥⼦美術⼤学⼤学院美術専攻洋画研究領域修了。美しさと表裏⼀体の醜美の世界を軸に少⼥や動植物の形を通してペインティングで表現する。2019年からは写真シリーズとして、醜美をテーマとする絵画シリーズをスナップショットと多様なメディウムを利⽤して表現する⽅法を実験的に試みている。
KYOBASHI ART WALLについて
若手アーティストの支援を目的に昨年11月にスタートした現代アート作品の公募プロジェクトで、新TODAビルの2024年オープンに向けて 半年に1回全4回にわたり作品を募集、優秀作品を各回2作品(合計8作品)選出する。優秀作品は新TODAビル建設現場の仮囲に掲出するほか、東京・京橋の各所にて展開し京橋発の新進アーティストを発掘し作品発表の場を提供することを目指す。第1回目は現代アートプロジェクト「TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI」との共催で実施。
TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHIについて
東京・京橋にあるギャラリーの四季彩舎とTOMOHIKO YOSHINO GALLERYが2021年に始めた現代アートのプロジェクトで、日本で最も多くの古美術商と画廊が集積する京橋で次世代アートシーンの発展を目的として現代アートを発信するなど、今後様々な活動を展開していく予定。