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作品を通じて問いかける曖昧な窓越しの世界

岡路貴理個展「かける窓」がTokyo International Gallery(品川・天王洲)で2026年1月17日(土)から2月21日(土)まで開催される。

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岡路は窓を通して見える都市景観をモチーフに作品を制作。日本画の手法を用いて描かれる窓は、岩絵具による落ち着いた彩度と平面性により、自然と空間に溶け込んでいる。部屋という私的な空間と絵画の親密な関係性についても岡路は思いを巡らせ、絵画作品を「かける」という行為により新たな空間を提示する。

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アーティストステートメント

建築の図面や模型、写真に囲まれて育った私は、幼い頃から自分の絵が他者の室内に掛けられる情景を想像しながら絵を描いてきました。

美術史を振り返れば、オランダにて市民社会が豊かな文化を醸成した17世紀から今日まで、絵画は絶えず家庭という親密圏と深く結びついた存在であり続けています。

私はこれまで、生活空間という一人ひとりにとって特別な領域に置かれる絵画の在り方を、制作を通して探求してきました。私にとって絵画とは、私たちの日々の時間に静かに寄り添い、その空間の気配や営みと縺れ合いながら、やがて新しい固有な空間を編み上げるものです。

現在の主題である「窓」「ガラス」「格子」は、絵画と生活空間の関係を考察するうえで重要な装置となっています。ガラスに生じる歪みや反復は、対象の本来の外観とのズレを生み出し、空間へ溶けこむような形象へ変化させます。また、格子は遠近法的に「自然」な見え方に対する否認として提示され、同時に奥行きへの欲望を喚起させます。そのとき絵画は、窓辺から外界を覗き込むような経験を成立させ、可視と不可視の価値が転換する場となるのです。

本展「かける窓」は、これらの要素が交錯し、絵画が室内空間の一部として呼吸するための試みです。窓越しに風景を見るように、可視性と不可視性、過去と現在、他者の空間と自己の生活が緩やかに重なり合う体験を鑑賞者にもたらすことを目指します。

岡路貴理

岡路貴理(Okaji Killi)

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1998年生まれ。2025年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程日本画研究分野修了 博士号取得。街並みや山並みなどの風景のモチーフから、window sketchの連作では、制度としてのグリッドと輪郭を排除した集積による本質への訴求を試みる。

岡路貴理個展「かける窓」開催概要

会期2026年1月17日(土)〜2月21日(土)
時間12:00~18:00
会場Tokyo International Gallery
URLhttps://tinyurl.com/6dda4s7h