日本が世界に誇るアーティスト・田名網敬一の大規模回顧展
「田名網敬一 記憶の冒険」が国立新美術館で2024年8月7日(水)から11月11日(月)まで開催される。田名網は国際的にも高い評価を得、近年急速に再評価が進む日本人アーティスト。本展では「記憶」という言葉をキーワードに作品を辿りながら、田名網の半世紀以上にわたる創作活動の全貌に迫る。
武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせた田名網は、1975年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきた。その一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続け、美術史の文脈にとって重要な爪痕を残してきた。本展は、現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の、60年以上にわたる創作活動に初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展となる。
田名網敬一(たなあみ・けいいち)プロフィール
1936年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、グラフィックデザイナー、映像作家など、そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いている。近年の主要な展覧会に「パラヴェンティ:田名網 敬一」(プラダ青山店、東京、2023年)、「マンハッタン・ユニヴァース」(ヴィーナス・オーヴァー・マンハッタン、ニューヨーク、2022年)、 「世界を映す鏡」(NANZUKA UNDERGROUND、東京、2022年)、「Keiichi Tanaami」(ルツェルン美術館、スイス、2019年)、「Keiichi Tanaami」(ジェフリー・ダイチ、ニューヨーク、2019年)。また、グループ展としてポップアートの大回顧展「インターナショナル・ポップ」(ウォーカー・アート・センター、ダラス美術館、フィラデルフィア美術館、アメリカ、2015-2016年)、「世界はポップになる」(テート・モダン、ロンドン、2015年) などがある。パブリックコレクションに、ニューヨーク近代美術館(アメリカ)、ウォーカー・アート・センター(アメリカ)、シカゴ美術館(アメリカ)、M+(香港)、ナショナル・ポートレート・ギャラリー(アメリカ)、ハンブルガー・バーンホフ(ドイツ) など多数。
「田名網敬一 記憶の冒険」開催概要
会期 | 2024年8月7日(水)~11月11日(月) |
時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 毎週火曜日 |
会場 | 国立新美術館 企画展示室1E |
主催 | 国立新美術館、朝日新聞社 |
料金 | 一般2,000円、大学生1,400円、高校生1,000円 |
URL | https://tinyurl.com/yvw6nard |