萩原博之、菊池雄介、熊谷聖司、写真家3人によるトークショーも開催
写真家の萩原博之と菊池雄介の2人展「Interface」が、群馬県桐生市の有鄰館アートビエンナーレ「塩蔵」にて2022年10月7日(金)から23日(日)まで開催される。会期中の10月8日(土)には、写真家 熊谷聖司を招いたスライドショー上映と、萩原博之と菊池雄介も加わった写真家3人によるトークショーも開催する。
なお、本展示は、桐生市近郊で活躍するアーティストの作品100点以上の展示や地元映画制作サークルによる上映、彫刻作品との共演による舞台作品の上演が予定されている「第14回桐生市有鄰館芸術祭」の一環として行われる。
展示会概要
「Interface」とは、二者の境界面、接点、共通項という意味を持つ言葉。二人の写真家、写真家と来場者、写真と来場者。展示を行うことは、二者が邂逅するという機会を作り出す。近いようでいて、相容れない作品が織りなす空間の中、独特な世界観が展開される。
「Time 時間」「Light 光」「Artifact 人工物」「Nature 自然」。日常を構成する4つのタイトルを設定し、着想したイメージを写真として表現する。 35mmフィルムで撮影されたそれらの写真は、ネガフィルムを重ねてプリントされ、1つの作品となる。 さらにプリントをスキャンし、塩蔵という伝統建築物の壁にプロジェクターで投影することで、今回の展示空間が完成する。 印画紙に銀塩プリントされた具体物としての写真を知らない世代が多い現代。アナログな手法とデジタルな手法を組み合わせ、物理的に存在しないけれど、それでもそこに写真はある。 写真とは何なのか、どこに存在するのか。そういったことを考え、感じる機会を提供する展示となっている。
関連イベント
「熊谷聖司スライドショー」
写真家の熊谷聖司がリバーサルフィルムを使用し、光で投影させる古典的なスライド映写機を使用して、スライドショーの上映を行う。上映に合わせて、熊谷自身、そして本展示の作家である菊池が音楽を奏でる。スライドショーの終了後にはトークショーにて、3人の写真家による対談が行われる。
会場:桐生市有鄰館 塩蔵
日程:2022年10月8日(土)
時間:1st 10:00〜11:00、2nd 13:00〜14:00、トークショー 15:00〜16:00
萩原博之(Hiroyuki Hagiwara)プロフィール
1977年、群馬県桐生市 生まれ。2017年、熊谷聖司 写真ワークショップに参加。主な個展に、「そこはかとなく」(PENSEE GALLERY / 群馬県、2018年)、「在るものが無いものになる、無いものが在るものになる」(monogram / 東京都、2019年)。グループ展「oneweek」(Itoya coffee factory|伊東屋珈琲 / 群馬県、2020年)に参加。
菊池雄介(Yusuke Kikuchi)プロフィール
1986年群馬県出身。2013年より記憶の曖昧さと美しさをテーマに作家活動をはじめる。作品では風景写真を主にしながら、ライブフォトやMVなども撮影・編集。自身の展示用BGMを中心に、楽曲制作も並行して行う。2017年より群馬県桐生市を中心に活動中。不確かで掴みようのないものが持つ美しさを、写真という表現方法を通して伝えている。
「Interface」開催概要
会期 | 桐生市有鄰館 塩蔵(群馬県) |
会場 | 2022年10月7日(金)〜2022年10月23日(日) |
時間 | 10:00〜16:00 |