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高精細デジタルデータによる映像没入体験で古代エジプト文明とツタンカーメンの素顔に迫る

ところざわサクラタウン内の角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリーにて、「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」が、2023年7月1日(土)から11月20日(月)まで開催される。最新テクノロジーを駆使した展示空間で、最古の文明ストーリーを体感できる機会となっている。また連動企画として、同館4階のエディットアンドアートギャラリーにて、「神秘のミステリー!文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書」が、2023年7月23日(日)から11月20日(月)まで開催される。チケット販売(7月分)は、2023年6月20日13時より開始。

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展覧会キービジュアル

HISTORYはSTORYだ!ツタンカーメンの新しい100年が始まる

昨年2022年は、考古学者のハワード・カーターが 1922年にツタンカーメンの王墓を発見してから100年という記念の年でした。ピラミッドと古代エジプト文明は今も様々な研究、発掘がされ、新しい発見も相次いでいる。本展覧会では、世界で最も有名な王の一人であるツタンカーメンに迫る。

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黄金のマスク

展覧会のコンセプトは「HISTORY は STORY だ!」。歴史(HISTORY)の中には物語(STORY)があるという考えに基づき、3000余年前の歴史上の人物として捉えがちなツタンカーメンを、生身の人間として捉え、その時代にどう生きて何を思ったかを豊かに想像できる展示空間を作る。

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金箔が施された木製の内蔵入れの厨子と天蓋

ツタンカーメンは、父・アクエンアテンの後をわずか 8~9歳で継ぎ、19歳で亡くなったとされている。彼が王・ファラオとして即位した期間は、人生の中で青春と呼ばれる期間に重なる。青春時代を王として過ごした若きファラオの短い生涯は一体どのようなものだったのか。

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黄金の玉座

その時代を生きた生身の人間であることを根底に置き、少年王の生き様と物語を、精緻な複製品の数々と最新デジタル技術の融合によって追体験する。これまでの100年で行われてきた美術展示とは一線を画す101年目のツタンカーメン展は、彼の新しい100年の1歩目として、歴史とテクノロジーを融合させた体感型の展覧会となる。

最新テクノロジーを駆使した展示空間

本展覧会には、本物の発掘品、美術品はない。展示されるのは、世界に3セットしかない「超複製品(スーパーレプリカ)」である。有名な黄金のマスクや玉座のほか、ツタンカーメンの王墓に収められていた副葬品のうち約130点を精巧に再現したものである。レプリカならではの展示方法で様々な秘宝を目の前で見ることができる。

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永遠の象徴ヘフ神の透かし彫りのある木製椅子

古代エジプトを“体感”する展示では、壁と床にプロジェクションマッピングを投影。古代エジプトの創生から神々の変遷をたどるとともに、ツタンカーメンの生涯を目で、耳で、身体で感じるデジタルコンテンツとなっている。また、エジプトから門外不出となったツタンカーメンのマスクや厨子といった副葬品の数々を、「ワールド・スキャン・プロジェクト」の最新技術による高精細 3D スキャンデータから本展覧会のために映像コンテンツ化し、超大型スクリーンにデジタル展示。来場者はその展示物を NFT アートとして持ち帰ることができる。

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儀式用チャリオット

その他にも、1922 年にハワード・カーターとそのパトロンであったカーナヴォン卿が体験した“世紀の発見”を来場者が追体験できるインタラクティブな空間展示や、王墓の再現、若きファラオの生活を想像し体験できる「ツタンカーメンの日常」、一神教と多神教の間を揺れ動いた古代エジプトの神々の展示、古代エジプトの死生観やミイラを解説するエリア、象形文字「ヒエログリフ」の読み方解説など、多彩な展示を行う。

空間設計デザインは、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の 0(ゼロ)」で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した美術監督の上條安里(じょうじょうあんり)が担当している。

「ツタンカーメンの青春」展示会概要

会期2023 年 7 月 1 日(土)~11 月 20 日(月)
会場角川武蔵野ミュージアム 1 階 グランドギャラリー
公式サイトhttps://kadcul.com/event/124
チケット購入オンラインおよび当日窓口購入