自身のスタイルを形成したカルチャーを色で描き出す
ギャラリー月極にて、グループ展「floating colors」が2023年8月27日(日)まで開催中。豊かな色彩と個性溢れる独自の表現を持つ、4人のアーティストのグループ展。アーティストたちが持つ豊かな色彩感覚は、それぞれが生きてきた環境や背景、また自身の骨格を作ってきた様々なカルチャーの上に培われたもの。自身のスタイルを形成したカルチャーを色で描き出す試みとなっている。
本展では「floating colors=浮遊する色たち」と題し、色彩溢れる個性豊かな作品自体の楽しみや魅力の発見と共に、様々なカルチャーシーンを背景に持つアーティストたちが放つ色が、浮遊し、混ざり合い、調和しているさまを観ることができる。
出展アーティスト
Hiraparr Wilson / ヒラパー・ウィルソン
東京都出身。大学卒業後、友人ミュージシャンのアートワーク制作の依頼をきっかけに絵を描きはじめ、多くの音楽家のアートワークを手がける。2017年頃から独学で自身の作品制作をはじめ、絵画、ミューラル、立体、陶芸など様々なメディアを用いて作品を発表。作品はどこかとぼけた雰囲気を纏いつつ、常に新鮮な視覚的表現を探求している。
ifax! / アイファックス
ifax!は、様々なマテリアルを使用し、景観や現象を捉える一回性アートプロジェクト。近年ではエネルギーソースや造形物の在り方を再考し、今すぐ地球に優しいキャンペーンを探求している。またパラダイスミュージックにエクスペリメンタルサウンドをハーモナイズしたエディットトラックの制作とGIG の公開を継続中。
Masashi Ozawa / 小澤 雅志
画家。1980年生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒。女性やミュージシャン、植物などを主なモチーフとし、独自の画面を構築する。音楽業界やアパレルブランド、飲食業界などとのコラボレーションも多数。
Yufi Yamamoto / 山本 ユフィ
16歳で単身アメリカへ渡り、シアトルやカリフォルニアで10年以上を過ごす。一見して楽しく親しみやすい作品に通底するのは、むしろ虚無感や寂しさであり、自身としての在り方、秘めたる苛立ちや諦念であるように感じられる。鑑賞者にトゲを向けているようにすら感じられるが、パステルカラーや極彩色を用いてあくまでポップ&アンニュイな作品に昇華している。LAのストリート・サーフカルチャーからインスパイアされたレトロスクールな色調が特徴的なアーティスト。
キュレーター
Kentaro Takahashi / 髙橋 賢太郎
SUNNYES(サニーズ)代表。1982年熊本県生まれ。2006年武蔵野美術大学卒業。同年パルコ入社。約10年に渡りPARCO MUSEUM のディレクターとして数々の展覧会を制作。2022年独立、SUNNYESを設立。コンテンポラリーアートを中心として個展、グループ展のキュレーションや、アーティストマネジメント、イベントディレクションなどを行っている。
作品例
Hiraparr Wilson
ifax!
Masashi Ozawa
Yufi Yamamoto
「floating colors」開催概要
会期 | 2023年8月5日(土)~ 8月27日(日) |
時間 | 14:00 - 20:00(木/金/土) 13:00 - 19:00(日) |
会場 | ギャラリー月極 |
主催 | ギャラリー月極 |
キュレーション | SUNNYES |
URL | https://tsukigime.space/ |