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銀座 蔦屋書店内ギャラリー(GINZA SIX)THE CLUB は、黒⽥泰蔵、ピエロ・マンゾーニ、エンリコ・カステラーニらによる企画展を開催

本展では、「白(非色)」が秘める無限の可能性を、西洋と東洋、3⼈のアーティストによる作品を通して探る。⽇本を代表する陶芸家、黒⽥泰蔵は陶芸の枠を超えて、磁器をコンセプチュアルアートへと昇華。シリンダーや花瓶、⼤皿など⽇常的なオブジェが抽象的な視点へと転換される。⼀⽅、ヨーロッパを代表するコンセプチュアルアーティスト、ピエロ・マンゾーニは本来陶磁器に⽤いられる中国粘⼟をキャンバスに⽤いることで、芸術作品としての新たな⼿法を⾒出した。そのマンゾーニの白に魅せられたエンリコ・カステラーニは、さらに作家の⼿の介⼊を排し、白いキャンバスに⽴体性を持たせることで光の陰影を作品にする「光の絵画」を生みだす。

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様々な形で転⽣する白。この全ての介⼊を排除する力を持った、⼀つの中⽴色によって紡がれる究極的な「白の世界」を楽しめる内容となっている。

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GINZA SIX 6F THE CLUB(銀座 蔦屋書店内)

アーティストプロフィール

黒田泰蔵 ( 1946年-)滋賀県

日本の現代工芸において最も重要なアーティストうちの一人。1970年代にカナダで修業を始め、1981年に日本に帰国し、後に人間国宝となった陶芸の巨匠である島岡達三に師事。黒田は奇抜な形や装飾的なデザインよりも、李朝の白磁の美しさに魅了され、1992年頃より、高火度で釉薬を使わない“焼き締め”の白磁の制作を始めた。純白磁器土は、手で扱い、ろくろで引き上げることが難しいことで知られている。さらに、最もシンプルな形をつくることは、最も難しい。ここ20年間、黒田は白磁を生み出すことに身を捧げ、彼の精神的な制作の過程を日本だけにとどまらず、ニューヨーク、バーゼル、そして韓国において発表。彼の作品は多くのアーティストや美術評論家、コレクターの注目を浴び続けている。

ピエロ・マンゾーニ (1933年-1963年) イタリア

20世紀を代表するイタリアの美術家。独学でアートを学び、1957年に多様な素材を用いて「アクローム(Achrome)」(非色)と題した白一色の絵画作品の連作を発表。これは、白い画面がそれ以上の意味や価値を持たないただの「白」であり、それによりあらゆる物質的限定から解放された全てになり得ることを主張するもの。1961年には「芸術家の糞(Artist's Shit)」と題し、缶詰に30gの自身の排せつ物を詰めたものを30gの金の相場価格で販売し、反芸術的活動も行った。国際的に活動したグループ・ゼロにも関わったことでも知られる。

エンリコ・カステラーニ (1930年-2017年) イタリア

ベルギーの王立芸術アカデミーで彫刻、絵画、建築を学び帰国。帰国後は、制作する傍らピエロ・マンゾーニらのアーティストと前衛芸術誌「アジムート」(Azimuth) を創刊し、ギャラリー(Azimut)を立ち上げ、グループ・ゼロやイヴ・クライン、ロバート・ラウシェンバーグらを紹介。絵画から他の要素を取り除き「表面」の表現を突き詰めるため、1959年に木枠に釘を打ち込むことでキャンバスの画面を波立たせて模様を構成する「レリーフ状の黒い表面」を発表し、のちに「光の絵画」と称される。1964年に初のヴェネツィア・ビエンナーレに出品し、その後日本でも現在までたびたび個展を開催。2012年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。ルーチョ・フォンタナを敬愛し、また自身もドナルド・ジャッドをはじめ数多くのアーティストに多大な影響を与え、美術史を紐解くうえで欠かせない人物。

銀座 蔦屋書店 企画展「nullus」概要

展覧会タイトルnullus
アーティスト名黒⽥泰蔵、ピエロ・マンゾーニ、エンリコ・カステラーニ
会期2020年7月27日(月)- 8月14日(金)
※ピエロ・マンゾーニ作品は、7月30日までの展示予定
時間平日 12時―19時 (土日祝日は休廊しております。)
場所GINZA SIX 6F THE CLUB(銀座 蔦屋書店内)
費用無料
予約方法お名前とご希望の時間帯を記載の上、前日の18時までに info@theclub.tokyo 宛にメール送付