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個人的な記憶は、いかに社会と接続するのか

ティンティン・ウリア:共通するものごと」が広島市現代美術館で2024年9月21日(土)から2025年1月5日(日)まで開催される。ティンティン・ウリアは1972年インドネシア生まれ、オーストラリア、イギリス、スウェーデンを拠点に活動する学際的なアーティスト。民族的なマイノリティである自身の出自、1965-66年に起こったインドネシア大虐殺のときに行方不明となった祖父の存在を背景に、幼少期から差別を受けてきた経験をもつ。ウリアは人々が作り出した境界と、その境界を維持するために人々が繰り広げる戦争に関心を抱き、多領域にわたるインスタレーションや映像作品を通して、こうした問題を伝えてきた。

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日本での初個展となる本展では、比較的初期から現在に至る作品が紹介される。個々の記憶を含む個人的背景が、いかに集団的な行動や、他者との社会的繋がりへと変容し得るのか、という点に着目するウリアの芸術的試みの変遷を、作品を通して体験する機会となる。

展示作品例

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Make Your Own Passport, ongoing since 2014. Thingstigate Public Launch at Vetenksapsfestivalen/Gothenburg Science Festival 2023. Photo: Per Larsson

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(Re)Collection of Togetherness—stage13, 2024, ongoing since 2007. Photo: Marisa Srijunpleang. Courtesy of the Jim Thompson Art Center for the exhibition Nomadic

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Memory is Frail (and Truth Brittle) [detail], 2019. Courtesy of the Artist

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Liminal Death, 2023. Courtesy of the Artist

ティンティン・ウリア

1972年、インドネシア、デンパサール生まれ。HDKヴァランド芸術デザインアカデミー(イェーテボリ大学、スウェーデン)の上級研究員。テキスト、映像、サウンド、絵画、ドローイング、ダンス、インスタレーション、パフォーマンス、公共介入などを通して、社会的、地政学的な国境を越えた複雑なパワー・ダイナミクス(権力の力学)をインターフェイスとして探求し、実践的かつ概念的にこれらのテーマに取り組んでいる。最近の個展に「ティンティン・ウリア:秘密」RMITギャラリー(メルボルン、2023)、「ティンティン・ウリア:開示」Baik Art(ジャカルタ、2023)がある。

「ティンティン・ウリア:共通するものごと」開催概要

会期2024年9月21日(土)~2025年1月5日(日)
時間10:00~17:00
会場広島市現代美術館 展示室B-1
休館日月曜日(ただし9/23、10/14、11/4は開館)、9/24(火)、10/15(火)、11/5(火)、年末年始(12/27~2025/1/1)
料金一般1,100円、大学生800円、高校生・65歳以上550円、中学生以下無料
URLhttps://tinyurl.com/3vm6pmum