現代書家・千葉蒼玄作品が美術館LACMAに収蔵
現代書家・千葉蒼玄の大作「3.11鎮魂と復活」が、米国で最大級かつ国際的な名声を博する美術館LACMAへ収蔵され、同館の公式サイトのコレクション一覧で公開された。「3.11鎮魂と復活」は、米国ロサンゼルスにて開催されたアートフェア LA Art Showの入口に展示され、来場した7万人を魅了した。会期中にライブパフォーマンスで揮毫した「◯ △ □」も共にLACMAに収蔵されている。
作品「3.11鎮魂と復活」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災に関する発生後約1ヶ月間の新聞記事を縦3.6メートル、横12.6メートルの紙に書いた大作。当初、東京都美術館の企画展「TOKYO書2013」(2013年開催)展示当時は横9メートルだったが、同美術館の企画展「見る、知る、感じる 現代の書」(2018~2019年開催)展示で両翼に1.8メートルずつ延びた。
作品「◯ △ □」は禅語。LA Art Show 会期中に会場ブースにて、縦3メートル、横2メートルの紙に席上揮毫したもの。
自身が熱心な墨美術およびアジア美術のコレクターである、LA Art Showの創始者で前プロデューサーのKim Martindaleの招聘により今回の収蔵が実現した。同氏は、「石巻とロサンゼルスは太平洋を挟んで繋がっている。」と、今回の千葉蒼玄の大作をLACMAのコレクションへ推薦した。
千葉蒼玄 プロフィール
1955年、宮城県石巻市生まれ。東北工業大学卒業。2000年前半から、国内外で多数の個展やグループ展に出品。LA Art Show 2020での揮毫を始め、数多くの席上揮毫も行っている。