一般発売に先立ち数量限定サイン本の先行予約をオンラインショップにて受付開始
2021年にbiscuit galleryにて開催された「Rock is Dead」と、2022年、Tokyo Opera Cityにて開催された「project N 85 水戸部七絵 | I am not an Object」。大きな反響を呼んだ二個展の出品作を中心に構成した水戸部七絵初の作品集が2022年8月9日に美術出版社より発売される。ロックスターを描きながらアートの現状に切り込み、一方でSNSで見つけた世界のニュースを興味の赴くままに切りとる。模索を続けながら意欲的に発表を続ける水戸部七絵の魅力に迫る一冊となっている。
作品集概要
水戸部七絵の制作スタイルがうかがえるアトリエの写真からスタートする作品集。全編アグレッシブな水戸部の魅力に満ち、掲載作品は115点を数える。時折クローズアップも交え、迫力ある作品の姿を収録。荒木夏実(キュレーター / 東京藝術大学准教授)と畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)がそれぞれの論考で水戸部七絵の作品、その世界を読み解いている。また水戸部自身へのインタビューから構成された文章は「水戸部七絵をかたちづくるもの」と題され、作家自身に迫る内容となっている。
数量限定サイン本のオンライン先行予約について
一般販売に先立ち、2022年6月11日から7月28日まで銀座蔦屋書店オンラインショップにて数量限定サイン本の先行予約を受付する。
中面紹介
「ロックの歴史に見られる、ノイズや他の文化を積極的に取り入れて新しい音を求める動きと、その一般化や商品化による消費という、2つの力の往復。この消費による表現の形骸化と、そこから逃れようとする意志は、まさに水戸部がアートに感じる危機感であり、可能性だった」 ―本書「水戸部七絵をかたちづくるもの」より抜粋―
生前、人種的な葛藤や容姿にまつわる噂が絶えなかったこのポップスターを、映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年)の場面をアイコン的に描くことに始まり、現在まで、水戸部は繰り返し作品に登場させている。この対象との出会いは、その後、著名人の肖像を多く描く出発点にもなった」 ―本書「水戸部七絵をかたちづくるもの」より抜粋―
「2020年に制作が開始された「Picture Diary」は同年からのコロナ禍のなかで生まれたシリーズ。移動の制限で海外に行けずアトリエに籠るようになった水戸部は、この頃から日常的に広く海外のニュースをリサーチするようになった」 ―本書「水戸部七絵をかたちづくるもの」より抜粋―
水戸部七絵
神奈川県生まれ。2011年名古屋造形芸術大学(現・名古屋造形大学)造形学部洋画コース卒業。2022年Academy of Fine Arts Vienna、交換留学予定。2021年から東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 油画第一研究室に在籍。
『Rock is Dead』書誌情報
定価 | 6,600円 |
仕様 | A4変型 / 120ページ |
店頭先行発売日 | 銀座 蔦屋書店 2022年7月30日(土) |
一般発売日 | 2022年8月9日(火) |