画家 金子國義の自宅を撮影した「Anima/Animus」の限定版写真集刊行記念
NADiff a/p/a/r/tは、2014年キヤノン写真新世紀グランプリを受賞した須藤絢乃の個展を、店内NADiff Galleryにて2022年1月7日(金)から2022年1月30日(日)まで開催する。本展は2015年に逝去した画家、金子國義の自宅を舞台に撮影したシリーズ《Anima/Animus》の限定版写真集の刊行を記念した展覧会で、限定版写真集の販売は2021年12月21日(火)13時より、店頭・オンライン「OIL by 美術手帖」にて予約受付を開始する。
また会期中、NADiff a/p/a/r/tと同じビルにあるアートギャラリーMEMでは須藤絢乃展「VITA MACHINICALIS」が同時開催され、3階MEMでバーチャルとリアルのあわいに揺らぐ美しさを探り、地下NADiff Galleryでは死や無意識の世界と生や意識の世界の間に揺らめく美しい存在を写し出す、対照的な二つの展示会となっている。
写真集のタイトルである、Anima (アニマ)は 男性の無意識内にある⼥性的な側⾯、Animus (アニムス)は⼥性の無意識内にある男性的な側⾯という意味があり、日本語では、「魂」という言葉があてられる。金子國義が描いてきた魅惑的な人物たちが日々生み出された「金子國義の家」には、半世紀以上の月日をかけて地層のように重なった数え切れないオブジェクトの⼀つ⼀つに⾦⼦の愛と魂の吐息がかけられ、美しい亡霊のように訪れる人々の魂を誘う。須藤はその目に⾒えない「アニマ/アニムス」を擬⼈化し、ポートレートという手法を用いて、滅びゆく美しい部屋の中に宝石のように散りばめられていた魂の鱗片を今回発表の作品群「Anima/Animus」に収めた。
須藤絢乃/Ayano Sudo
被写体の性別を超えた変身願望や理想像を写真に納め、少女漫画のカラー原稿と写真の狭間にあるような作品を発表している。実際の作品は独自のテクスチャをもった印画紙にプリントされ、さらにラインストーンや、グリッターなどで装飾され、照明の元でキラキラと輝く仕様になっている。2011年、ミオ写真奨励賞にて森村泰昌賞受賞。国内外のフェアでも精力的に作品を発表し、同年10月に台湾、1839當代藝廊で初個展。2014年、実在する行方不明の少女たちに自ら扮したシリーズ《幻影 Gespenster》でキヤノン写真新世紀グランプリを受賞。同タイトルの作品集がフランスのHOLOHOLO BOOKSより出版されている。2018年、東京都写真美術館で開催されたグループ展「愛について アジアン・コンテンポラリー」に参加。アーティストとして現在国内外の展覧会、アートフェアで展示するほか、フォトグラファーとして各種雑誌等で活動中。
須藤絢乃 個展「Anima / Animus」
期間 | 2022年1月7日(金)から1月30日(日)まで |
会場 | NADiff a/p/a/r/t 地下1階 NADiff Gallery |
店休日 | 2022年1月11日(火)、17日(月)、24日(月) |
営業時間 | 13時~19時 |
入場費 | 無料 |
問合せ | 03-3446-4977(※営業時間内) nadiff_info@ccc.co.jp |