無数の円環によって繋がれた展示を巡る
Onitsuka Tigerアートギャラリープロジェクト「Tiger Gallery TM」で鬼頭健吾・大庭大介・名和晃平によるグループ展「FLARE」が2024年10月10日(木)から11月8日(金)まで開催される。Tiger Gallery TMはイギリス・ロンドンのリージェントストリートにあるOnitsuka Tiger旗艦店のギャラリースペース。本展がプロジェクト初となるグループ展で、計27点の新作が特別に制作され、名和の代表作である「PixCell」シリーズからOnitsuka Tigerのスニーカーを使用した作品も登場する。
本展では様々な素材やアプローチ、コンセプトを織り交ぜることで、現代的な在り方の不確実性から宇宙の誕生にまでさかのぼるような壮大な物語が展開される。絵画と彫刻、インスタレーションが、空間・時間・光のダイナミックな相互作用を映し出し、パラドックスと可能性に満ちた新たな次元へと鑑賞者を誘う。
参加アーティスト
鬼頭健吾(キトウケンゴ)
1977年愛知県生まれ。名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。1999年、アーティストによる自主運営スペース「アートスペースdot」(愛知県)を設立、運営に参加するなど大学在学中から作家活動を開始。フラフープやシャンプーボトル、スカーフなど日常にありふれた既製品を使い、そのカラフルさ、鏡やラメの反射、またモーターによる動きなど回転や循環を取り入れた大規模なインスタレーションや、立体、絵画、写真など多様な表現方法を用いた作品を発表している。京都芸術大学大学院教授。
大庭大介(オオバダイスケ)
1981年静岡県生まれ。京都造形芸術大学美術・工芸学科洋画コース(総合造形)を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野修了。「関係、偶然性、光、次元、行為」を手がかりに、東洋 と西欧の絵画の歴史的手法を横断することにより絵画史を再考する。自作の描画道具と光により色彩が変化する偏光顔料やホログラム顔料、隕石から抽出した絵具、古代の顔料など、特殊なマテリアルや独自な 方法論を用い、多彩なシリーズ・作品群を展開し、国内外で活躍する。京都芸術大学准教授。
名和晃平(ナワコウヘイ)
彫刻家/Sandwich Inc.代表/京都芸術大学教授。1975年生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009年「Sandwich」を創設。
感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸として、2002年に情報化時代を象徴する「PixCell」を発表。生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング「Direction」やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ「Force」、液面に現れる泡とグリッドの「Biomatrix」、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する「Foam」など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。
鬼頭健吾・大庭大介・名和晃平グループ展「FLARE」開催概要
会期 | 2024年10月10日(木)~11月8日(金) |
時間 | 月曜~土曜:11:30~18:00 日曜:12:00~18:00 |
会場 | Onitsuka Tiger Regent Street, London Flagship 249-251 Regent St., London W1B 2EP, UK |
URL | https://tinyurl.com/bdfznmck |