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建築を学ぶ現役学生が参加の「木の家設計グランプリ2020」がオンライン開催

木の家設計グランプリ」は全国の学生を対象に開催される『木造住宅』限定の設計コンテスト。2014年に始まったころは77組のエントリーだったが、7回目を迎える今回は全国から436組の応募があり、年々注目度が高まっている。例年は京都芸術大学で開催されていた同大会だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、初のオンラインでの開催となる。

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今年の課題テーマは「自然を身方にする家」。学生はこのテーマに沿った模型や設計プランを作成する。今年はHPにて、プレゼンテーションシートと模型写真、プレゼンテーション動画を掲載。そこから上位10組が選出。その後の公開最終プレゼンテーションで、金賞、銀賞、銅賞、U20(20才以下の学生)賞、審査員長特別賞、ほか各賞が決定する。審査委員長は、建築家の松岡 拓公雄(まつおか たくお)が務める。

加速するデジタル化、AI化。住宅においても、自動化された空調や照明など新たな要素が加わり、さらに技術は進んで行きます。これから先、住宅はどのような方向に向かえばよいのでしょうか。いまこそ必要なのは、人間の動き、スピード、太陽や風や空気、そして四季などのアナログ的なものなのかもしれません。この多様な世界で何を大事にして、住宅の身方にするのか、想像を広げて挑戦してほしい。

松岡 拓公雄

審査員は他にも、竹原義二(無有建築工房 )、横内敏人(横内敏人建築設計事務所)、伊礼智(伊礼智設計室)、堀部安嗣(堀部安嗣建築設計事務所)、荻野寿也(荻野寿也景観設計)堀 啓二(山本堀アーキテクツ)と建築業界では名の知れた顔ぶれ。学生に木造住宅の魅力を知ってもらい、日本の住環境をより良くしたいという思いで集まった。

審査委員長: 松岡 拓公雄(まつおか たくお)

兵庫県出身の建築家。東京芸術大学美術学部、同大学院を卒業後、丹下健三都市建築研究所を経て、アーキテクトファイブを共同設立、2006年アーキテクトシップを設立。1999年から2016年滋賀県立大学環境科学部教授を経て、現在は亜細亜大学都市創造学部教授。日本建築学会賞業績賞、土木学会最優秀デザイン賞、BCS賞、グッドデザイン大賞など多数受賞している。

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学生の作品を審査する 今年の審査員長 松岡拓公雄

コンテストの進行

大会当日、12時に上位20名を発表。さらに、その中から選出された上位10名の学生は、最終プレゼンテーションへと進む。1組につき持ち時間約10分。通常のコンテストでは、審査は非公開で行われるが、当コンペは目の前で審査が進むのが大きな特徴。どのような理由でどの作品が選ばれたのか、ダイレクトに見聞きできることが参加した学生にとっては大きなメリット。また、自分の作品へ票が入ったり抜かれたりするのを、学生は固唾をのんで見守る。その際の審査員と学生とのやりとりも見ものだ。コンペの様子はオンライン上で閲覧可。

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この大会を主催するのは、滋賀県の「株式会社 木の家専門店 谷口工務店」。人口12,000人ほどの町で、木造注文住宅の設計施工を行う。代表を務める谷口弘和は、「住宅は、その土地の気候風土に応じてつくるのが一番理にかなっている。それを実現できるのは、間違いなく地域工務店が優れています。日本の木造住宅を絶やさず未来へ引き継ぐため、木造住宅について理解を広め、若い人材が地域で活躍できる社会をつくりたい思いからこの大会を始めました」と語る。この谷口の想いに共感した工務店や建築企業30社が協賛を申し出た。

「木の家設計グランプリ2020」開催概要

日時9月26日(土)12時より配信スタート ※参加者以外も観覧可
HPhttp://www.dentoumirai.jp/
当日配信Youtubeチャンネルhttps://onl.tw/QMujizD