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ヴァレンティノ マディソンアベニューストアに出現した静寂と共鳴のリスニング体験

メゾン ヴァレンティノはイタリアのカルチャー企業テラフォーマ(Terraforma)と協業し、音と建築が融合した没入型のサウンドスペース「ラトリエ ソノーレ(L’Atelier Sonore)」を発表した。会場はニューヨークのヴァレンティノ マディソンアベニューストア。2025年5月15日に発表され、8月末まで公開されている。adf-web-magazine-latelier-sonore-1.jpg

本プロジェクトは、テラフォーマ創設者ルッジェーロ・ピエトロマルキのキュレーションのもと、アレッサンドロ・ミケーレのヴィジョンを体現する中二階スペースとして設計された。建築家フランチェスコ・ルピアと、サウンドデザイナー ジョルジョ・ディ・サルヴォによるコラボレーションによって、音響とクラフトが織りなす独自の空間が誕生した。 adf-web-magazine-latelier-sonore-2.jpg

静けさと共鳴のための構造的デザイン

「ラトリエ ソノーレ」は、以下の三要素によって構成され、いずれも木材を用いたパッチワークで覆われ、視覚的にも触覚的にも豊かな質感を持つ。空間は静謐で親密、かつ時代を超えるクラフツマンシップへの姿勢を強調し、前衛的なリスニングサロンとして機能している。

  • 特注設計のサウンドシステム
  • 家具職人の伝統に着想を得たマルチファンクションリスニングコンソール
  • ベルベットクッション付きのモジュール式シーティング

adf-web-magazine-l’atelier-sonore-4adf-web-magazine-l’atelier-sonore-3キュレーションとライブプログラム

オープン初日にはニューヨークの音楽シーンを体現する10時間にわたるライブイベントが開催された。各セッションでは約45分間、アーティストが自身のアーカイブから選んだレコードをプレイし、音にまつわる個人的なストーリーも共有された。セッション間には、テラフォーマがヴァレンティノのために厳選したプレイリストが流され、イベント後も数日間来場者を包み込むサウンドが会場に響いた。adf-web-magazine-l’atelier-sonore-7

出演アーティスト
  • ララージ
  • リー・ベルトゥッチ
  • ローレル・ヘイロー
  • リジー・ボウガツォス
  • チュキママニ=コンドリ
  • ケヴィン・ビーズリー
  • ヴェロニカ・ヴァシカ
  • フィジカルセラピー

一般公開と今後の展開

このスペースは2025年5月16日から8月末まで、午前10時から午後6時の間一般に開放されている。来場者は自由にレコードを聴き、静かなリスニング体験を楽しむことができる。また、今後はヴァレンティノの関係者によるセレクト音源を紹介する特別セッションも予定されている。この空間は、触覚と聴覚、素材と音、デザインと建築の対話を通じて、来場者を包み込む。まるで隠れ家のように控えめでありながら、音と感情が共鳴する場として機能し、ヴァレンティノの美意識とコンテンポラリーなカルチャーへの姿勢を明示している。 adf-web-magazine-latelier-sonore-19.jpg adf-web-magazine-latelier-sonore-8.jpg

テラフォーマ

テラフォーマはサウンドとエコロジーを軸とする実験的カルチャープラットフォーム。2014年に始動した同名の音楽フェスティバルを起点に、都市・自然・アート・思想を結ぶ国際的な文化活動を展開している。

メゾン ヴァレンティノ

1960年にヴァレンティノ・ガラヴァーニとジャンカルロ・ジャンメッティにより創設されたイタリアのクチュールメゾン。2020年にはヤコポ・ヴェントゥリーニがCEOに、2024年にはアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブディレクターに就任した。オートクチュールをはじめ、プレタポルテ、アクセサリー、アイウェア、ビューティーまで幅広いコレクションを展開している。伝統と革新の両立を志し、美的ヴィジョンと感情的共鳴によって、人々にインスピレーションを届け続けている。