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次の世代へ引き継ぐための令和の大改修

国宝瑠璃光寺五重塔が約70年ぶりに全面改修されるに伴い、空間アートイベント「昇華-shouka-大内文化」が山口市香山公園で開催中。五重塔を建立し、山口のまちの基礎を築いた大内義弘が京や明(みん)などの国内外の都市との交流を盛んに行う中で、様々な文化を柔軟に取り入れてきたマインドを、従来の慣習にとらわれず、自ら進んでイノベーションに挑む進取の気風と捉え、多種多様なカラーで表した空間アートとして、幻想的な空間演出を行っている。

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山口市のシンボルともいえる国宝瑠璃光寺五重塔は、嘉吉二年(1442年)に、大内義弘の供養塔として建立された。その美しい姿は日本三名塔の一つに数えられ、大内文化の最高傑作として国宝に指定されている。瑠璃光寺五重塔は、建立以来600年近くもの長い間、修復を重ねることでその美しさを後世へと受け継いできた。

本イベントは、所有者である宗教法人瑠璃光寺が、経年劣化への対応として約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面葺き替え工事に取り組んでいる機会を活かし、五重塔が持つ歴史的な価値を発信するもの。この工事は、国宝瑠璃光寺五重塔を次の世代へ引き継ぐために必要な保存修理であるとともに、文化財建造物の保存修理を支える伝統技術継承の場ともなる。

大内文化を体験する空間アートや体験型プログラムを紹介

本イベントでは、「『大内文化』を花開かせた大内氏のマインドが空間アートに昇華する」をテーマに、6つのプログラムを展開している。

五重塔デザインシート 

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改修中、31.2メートルの高さを持つ瑠璃光寺五重塔は特別にデザインされたシートで覆われる。「大内氏の思想を纏(まと)う五重塔」をテーマに、五重塔を建立した大内氏の武家としての荒々しさや文化人としての繊細さ、多様な文化を取り入れた柔軟性など、大内氏の思想を表現している。(開催期間:2023年8月中旬~)

大内氏と五重塔がわかる「時代絵巻」

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改修中の工事用仮囲いに高さ2m、全長27mの「時代絵巻」を展示。山口県出身のイラストレーター・taecoの親しみやすいイラストで、五重塔と大内氏の歴史を楽しく学ぶことができる。(開催期間:2023年9月中旬~2024年3月)

大内氏の栄華を表す花のモニュメント

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香山公園に、大内氏の家紋「大内菱」をモチーフとした竹製モニュメントを設置。様々な花木を配置し、山口を中心に繁栄を築いた大内氏の歴史を季節とテーマにあわせて3期にわたり表現する。(開催期間:2023年9月中旬~2024年3月)

AR で出現!超絶技巧の切り絵で魅せる五重塔

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スマホアプリ「COCOAR」で「五重塔デザインシート」を読み取ることで、山口県出身の切絵アートクリエーター・Atsuomiによる五重塔の切り絵アートが出現。制作過程をタイムラプス動画で楽しめる。制作された切り絵作品の実物は、実際に瑠璃光寺本堂で見ることができる。(開催期間:2023年9月中旬~2024年3月)

昼の空間演出「大内文化 思想をめぐる道」

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歴代当主が勅撰集に入集するなど、和歌に長けていた大内氏。香山公園の池周辺に「和歌のカーテンゾーン」を展開。大内氏の思想と文化を感じ取れる空間が演出される。

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異文化のキリスト教や京都の文化を柔軟に取り入れた大内氏。香山公園の池周辺にアクリル板を使用した「ステンドグラスゾーン」を展開し、アクリル板を通して、白いカーテンに写し出される色彩豊かな光は、大内氏が様々な文化を吸収しながら、繁栄していく様子を表現する。(開催期間:2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日))

夜の空間演出 プロジェクションマッピング

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「五重塔デザインシート」や「和歌のカーテンゾーン」「ステンドグラスゾーン」等を中心に、夜の香山公園を幻想的にライトアップ。「大内氏」繁栄の背景にある思想や、山口を訪れた歴史上の人物を彷彿とさせる、光と映像で再現するプロジェクションマッピングを10日間限定の夜間イベントとして開催する。(開催期間:2024年1月19日(金)~1月28日(日))

山口市と大内文化

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山口市は山口県のほぼ中央に位置し、豊かな自然や歴史が共存する文化都市。室町時代、周防・長門の守護となった大内弘世は、憧れの京の都に模した街づくりをするため、京都盆地に似た山口市に本拠を移したといわれている。大内義興は大陸貿易の利権を握り、西国一の大名となり、その後、文芸や学問を深く愛した大内義隆は、ザビエルへキリスト教の布教を許可。これにより、京や大陸の文化に刺激を受けた山口独自の「大内文化」が生み出された。

「昇華-shouka-大内文化」開催概要

会期2023年8月中旬~2024年3月
会場香山公園
料金無料
主催山口市交流創造部観光交流課
改修工事期間2022年12月~2026年3月
URLhttps://shouka-oouchi.jp/

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