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光と影を意識した作品と空間

愛知県岡崎市のギャラリー「MATOYA」では、デザイナーの小泉創(SO KOIZUMI DESIGN) の展示空間と什器デザインによる陶芸作家の大野藍の個展 「Passage」が2024年6月15日から6月23日まで開催される。大野藍の作品は洗練された造形と独自の実験により生み出された釉薬による表情が特徴的で、小泉と大野二人の特徴は共通して、光とそこに落ちる影を強く意識しており、光環境によって見え方が変わる作品になっている。

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SO KOIZUMI DESIGN

それらを実際に見て、対峙することで感じることが出来るものであるため、MATOYAの特徴的な窓の光に向かうような通路「Passage」をつくり、光の変化を感じながら一つ一つの作品に向き合うような構成となっている。

Passage

展示会場のメインである通路「Passage」は、8つの同じ形状の什器を並べることで構成されている。ミニマムな構成の什器でありながら、接合部のディテールでは点溶接された丸ボスにネジで側板を固定し、左右下の隙間に光の枠が生まれ、軽やかで繊細な印象を与えている。このディテールは大野藍が製作時に意識している「光と影」の要素を反映させたことで生まれている。天板の仕様は作品との相性を考慮し、アルミニウムを一枚一枚自らの手で研磨することで、光と影そして作品の色を優しく反射する表情になっている。またこの什器は今回の展示の為にデザインされたもので、全ての部材を分解することができ、コンパクトに収納することが可能である。またMATOYA での今後の展示構成に合わせて、天板の仕様やサイズを変更することも可能。

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SO KOIZUMI DESIGN

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SO KOIZUMI DESIGN

Polysemy

本展示では小泉デザインによる家具「Polysemy」が使用され、販売も行われる。Polysemyは1つの形状から置き方を変えることで、本棚やサイドテーブルなどの様々な機能を兼ね備えるオブジェクトとなる。

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SO KOIZUMI DESIGN

陶芸作家 大野藍 プロフィール

イギリスで陶芸に出会い、フィンランドや韓国などでの作陶経験を経て、現在は京都を拠点に活動している陶芸作家。雪景色や桜吹雪、湖面に反射する森など、記憶の中の移ろいゆく自然の情景を釉薬に落とし込み、日常に馴染む作品を制作している。

デザイナー 小泉創 プロフィール

2021年に東京でSO KOIZUMI DESIGNを設立。空間や家具など多岐にわたる領域のデザインを手掛けている中で、自身の思考や実験的アプローチから生まれる作品を定期的に発表している。

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SO KOIZUMI DESIGN

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SO KOIZUMI DESIGN

「Ai Ono solo exhibition "Passage"」開催概要

会期2024年6月15(土)から6月23日(日)まで
会場MATOYA
時間11:00~18:00
展示空間・什器デザイン小泉創