渋谷区「THE TOKYO TOILET」プロジェクトー建築家 隈研吾がデザインした鍋島松濤公園トイレが初公開
日本財団が実施する、誰もが快適に使用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の9か所目となる、建築家 隈研吾デザインの公共トイレが鍋島松濤公園に完成した。内装に「さがみはら津久井産材」を使用し、2021年6月24日(木)から供用が開始した。5つのトイレブースの内装には、桜・コナラなどの「さがみはら津久井産材」が使用されている。材料の「さがみはら津久井産材」は、相模原市緑区で木製品の加工販売や森づくり事業を進める一般社団法人 さがみ湖 森・モノづくり研究所が提供した。残る8か所のトイレも2022年3月までに完成する予定。
「THE TOKYO TOILET」プロジェクトについて
トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴。しかし、多くの公共トイレが暗い、汚い、臭い、怖いといったイメージや、障害がある、子連れであるなどそれぞれの事情から、利用者が限られている状態にある。「THE TOKYO TOILET」プロジェクトでは、渋谷区の協力を得て、性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できる公共トイレを区内17カ所に設置。デザインには世界で活躍する16人のクリエイターが参画する。加えて、従来に比べ清掃をはじめとしたトイレの維持管理を強化することで、訪れた人々に気持ちよく利用してもらい、さらに利用者自身が次の人のためを思う「おもてなし」の心の醸成も目指していく。なお、トイレの設計施工には大和ハウス工業、トイレの現状調査や設置機器の提案にはTOTOによる協力、トイレの維持管理に関しては、日本財団、渋谷区、渋谷区観光協会が三者協定を結び、実施している。
2020年以降、恵比寿公園トイレ(片山正通)、代々木深町小公園トイレ・はるのおがわコミュニティパークトイレ(坂茂)、恵比寿東公園トイレ(槇文彦)、東三丁目公衆トイレ(田村奈穂)、西原一丁目公園トイレ(坂倉竹之助)、神宮通公園トイレ(安藤忠雄)、神宮前公衆トイレ(NIGO®)の8カ所が竣工。2022年3月までにすべての設置を終える予定。