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横浜の発展の歴史を象徴する記憶と風景を継承していくホテルに

JR関内駅前の横浜市旧市庁舎跡地を活用した開発プロジェクト「BASEGATE横浜関内(横浜市旧市庁舎街区活用事業)」の一環として、日本の近代建築を支えた昭和を代表する建築家・村野藤吾が手がけた横浜市旧市庁舎が「レガシーホテル」として活用され、2026年春に「OMO7横浜 by星野リゾート」として開業することが発表された。ホテルのデザインは横浜市旧市庁舎の意匠を一部活用、または再解釈し設計されている。

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「OMO7横浜」外観イメージ

横浜市旧市庁舎は横浜開港100周年記念事業として1959(昭和34)年に竣工し、60年以上にわたり横浜市政を支えてきたが、2020年12月に実施された旧市庁舎の見学会を最後に閉庁された。OMO7横浜を運営する星野リゾートは、市民に親しまれた旧市庁舎の景観を継承するために、行政棟を現位置に残し、観光の賑わいを生み出すホテルとして活用する「レガシーホテル」というテーマを選択。建物の意匠で残せるものは残し、老朽化等で取り壊さざるをえない部分に関してもコピーではなく、新たなホテルとしてふさわしい意匠に生まれ変わるような再解釈を行う。

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横浜市旧市庁舎・行政棟

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村野藤吾

横浜市旧市庁舎の意匠をそのまま受け継ぐ事例

旧市庁舎内には村野と繋がりのあった彫刻家・辻晋堂による泰山タイルアート(タイトル「海・波・船」)が施されているが、改装後はカフェの壁面として現存のまま使用。「手すりの名手」と評された村野は階段の手すりのデザインにおいて豊かな表現をしていたと言われており、旧市庁舎内の市民広間で使用されていた大階段をホテルの吹き抜けに移設再現し、滑らかな曲線を含む手すりの一部も再活用する。

横浜市旧市庁舎の意匠を再解釈する事例

1階ロビーには、旧議会棟議場にあった円形照明の要素を取り入れた特殊照明を設置。照明の光の漏れ方や素材は新たにデザインし直すことで、ホテルのエントランスに相応しい高揚感のある雰囲気を生みだすことができる。また、ホテルの客室やパブリックエリアの色味は旧市庁舎内で使用されていたタイルや家具、絨毯などの色合いを参考にデザインされる。

OMO7横浜 by星野リゾート

開業日2026年春 ※予約受付は2025年10月より
所在地神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1ほか
URLhttps://tinyurl.com/bddn64xe