日本の田舎から世界が評価するデザインへ
nottuoがブランディングデザイン・建築設計を担当した「直島旅館ろ霞」が世界で権威ある国際的なデザインアワードの1つ「iF DESIGN AWARD 2023」の商業施設分野において「iFデザインアワード」を受賞した。日本のグッドデザイン賞2022、アジアのDFA Design for Asia Awards2022に続く、3つ目の受賞となる。
“世界に誇れる日本の旅館を直島に作ろう”を合言葉にクライアントやパートナー各社と3年に渡り取り組んできた「直島旅館ろ霞」プロジェクトが、日本の「グッドデザイン賞2022」、アジアの「DFA Design for Asia Awards 2022」に続いて、1953年からバウハウスに代表される近代デザイン発祥の地ドイツで始まった、デザイン界のオスカーとも称される世界で最も権威ある国際的な賞の1つ「iF DESIGN AWARD 2023」を受賞し、国内外を問わず世界的に本旅館のコンセプト及びデザイン・サービスが評価されたこととなった。
受賞コメント
この「直島旅館ろ霞」のプロジェクトが日本、アジアと続き、こうして世界的に権威あるデザイン賞を受賞できたことをとても嬉しく思っております。「田舎から世界へ」を目指す我々nottuoとしては、こうして世界的なデザイン賞を受賞することは、地方や田舎にいながらも私たちがクライアント共に創り出すデザインが世界レベルのクオリティであることの証明であり、クライアント含め全てのプロジェクトメンバーの誇りとなります。
既に世界中から訪れるゲストで人気となっている『ろ霞』が、この受賞をきっかけにまた新たなゲストに知ってもらう一助となれば幸いです。nottuo 代表取締役CCO 鈴木宏平
iF DESIGN AWARD(iFデザインアワード)
iFデザインアワードは、1954年以来、国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして、またiFロゴは優れたデザインの証として広く認知されている。ハノーバー(独)を本拠地とするiF International Forum Designは、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体で、毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与している。133名のデザイン専門家が56か国 / 地域から集まった11,000件の応募デザインを厳正に審査し、「プロダクト」「パッケージ」「コミュニケーション」「サービスデザイン」「建築」「インテリア・内装」「プロフェッショナルコンセプト」、「UX(ユーザーエクスペリエンス)」「UI(ユーザーインターフェース)」の9つの分野で構成される。
直島旅館ろ霞
現代アートに出会う、日本のおもてなしの旅館
直島の「家プロジェクト」が立ち並ぶ中心エリアまで徒歩5分の好立地に、「直島旅館ろ霞」が誕生。客室露天風呂を備えたスイートルーム8室、プレミアムスイート2室、ろ霞スイート1室の計11室となる本格日本旅館。季節の瀬戸内の魚や近隣の食材を用いた寿司会席を中心とした食事と、客室露天風呂には岡山・湯郷温泉の濃縮還元した温泉水を用意し、環境に配慮したアメニティ各種を取り揃えたくつろぎの宿となる。また、館内随所に国内の若手現代アーティストの作品が設られており、全客室には「Featuredアーティスト」として半年毎に入れ替わる現代アーティストの描き下ろし作品が展示販売される。日本全国や世界中から訪れるアートファンに、瀬戸内国際芸術祭とはまた違ったアート作品やアーティストとの出会いと、アートファン同志の会話が生まれる場として、「直島旅館ろ霞」は日本現代アートにおける発信拠点となることを目指す。
nottuo Inc.
岡山県西粟倉村という人口1,400人ほどの田舎を拠点に、日本全国の中小企業に特化したブランディングデザインファーム。武蔵野美術大学建築学科出身の代表取締役CCO 鈴木宏平と一級建築士 藤岡大典を中心に、社内のアートディラクター・デザイナーと外部クリエイティブパートナー達により、ワンストップで中小企業が「デザイン経営」に取り組むためのブランディングデザインを提供。そのデザイン領域は、ブランドコアの企画構築から始まりVI計画・各種印刷物・webサイト・ユニフォーム等ブランドアイテムなどあらゆるツールのデザインと、店舗・オフィス・各種施設といった空間設計を行っている。これまでもアメリカ・中国・シンガポール・スウェーデンなどからプロジェクトのオファーがあり、海外の書籍・webメディアでも数多くの事例が紹介され、国内外でデザインのクオリティを高く評価されている。