建築・デザイン業界の世界的リーダーが審査する「ADFデザインアワード2023」の締切迫る
NPO青山デザインフォーラム(ADF)が主催する、世界の建築家を対象にしたアワード「ADFデザインアワード2023」が間もなく募集を締め切ります。締切日は2022年12月30日(日本時間)です。本アワードは、建築・デザイン業界の世界的著名人5名を審査員に招いた、賞金総額100,000米ドルの大型デザインコンペです。受賞者にはミラノでの授賞式出席や作品展示の機会が設けられます。世界に作品を発信できるまたとないこの機会に、ぜひご応募ください。
「ADFデザインアワード2023」概要
デザインの表層の美しさはもちろんのこと、デザインの採用に至る経緯が、独創的、革新的であり、建築物が人間に有益で、環境負荷に配慮しており、建築デザインの世界で新境地の開拓にチャレンジしている建築作品を世界中から募集しています。世界の注目を浴びる『ミラノサローネ国際家具見本市』の会期中、ADFはフォーリサローネにて会場を設営し、受賞作品の展示を行います。さらに東京・青山のADFギャラリースペースにおいて作品展示も予定しております。
テーマ
「建築デザイン」
応募期間
2022年8月15日〜2022年12月30日(日本時間)
※応募URLより応募
※フォームから応募できない場合には、awards@adf.or.jpまで資料を送付下さい。
アワード募集カテゴリー
- ホスピタリティ : ホテル・カジノ・テーマパーク・パビリオン
- コマーシャル&オフィス : ショッピングセンター・デパート・オフィスビル
- 教育とスポーツ : 学校・研究施設・スタジアム
- 文化的建造物 : 劇場・図書館・博物館・美術館・ギャラリー・病院
- 公共建築 : 政府および市民の建物・空港・駅・港
審査基準
- 美しさ : 形状・色彩・ディテール・素材選定に芸術的な価値がある。
- イノベーション : 社会変化に対応し、新素材を使用して革新的な建設プロセスと先駆的なデザインを採用している。限られた条件の中でイノベーションを起こすことにチャレンジしている。
- 有益性 : 建築物が使用するユーザーや環境に配慮し、有益であり、持続可能な建築物である。
- 地域性/文化性/時代性 : 地域との融合と差別化、表面的な美しさが時代的で文化的背景に適合している。
賞金
- 最優秀賞 20,000米ドル
- カテゴリー別優秀賞 10,000米ドル
- カテゴリー別奨励賞 1,000米ドル
審査員紹介(順不同)
岡部憲明 Noriaki Okabe
岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表
建築家。フランス政府給費研修生として渡仏後、レンゾ・ピアノと20年間にわたり協働。関西国際空港旅客ターミナルビルの設計責任者として実現に携わりました。その後、日本を拠点に建築から小田急ロマンスカーに代表される鉄道車両まで幅広くデザインを手掛けています。
平田晃久 Akihisa Hirata
平田晃久建築設計事務所代表
1971年大阪府生まれ。伊東豊雄建築設計事務所勤務の後、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。現在、京都大学教授。主な作品に「sarugaku」、「太田市美術館・図書館」、「Tree-ness House」、「八代市民俗伝統芸能伝承館」等。村野藤吾賞、日本建築家協会賞等、多数受賞。
Marialisa Santi マリアリサ・サンティ
ミラノ建築家財団会長
ミラノ工科大学卒業。ミラノの象徴的なピレリ超高層ビルの修復を含む、個人のクライアントや企業向けの建築および修復プロジェクトで RSG と協力。以来、小売業への関心を固め、世界中の国際プロジェクトに協力する専門家として活動。2012年、ジャコモ・クリストフォリと共にスタジオ・クリストフォリ・サンティ・アルキテッティ・アソシアティを設立し、世界中でリテールとインテリアデザインのプロジェクトを展開。2022年、ミラノ建築家財団の会長に就任。
Suzy Annetta スージー・アネッタ
Design Anthology Magazine初代編集長
世界各国で販売されている香港のラグジュアリーデザイン雑誌「Design Anthology」の創設編集長であるスージー・アネッタは、オーストラリア・メルボルン出身のインテリアデザイナーであり、数々の受賞歴を誇る企業のもとで活躍してきました。2014 年初頭に発売され、国際的に成長し続けるDesign Anthologyの初代編集長に就任。同誌はアジア地域で利用できる唯一のデザインマガジンであり、アジア地域または国際的にアジアのデザイナーによる厳選されたハイエンド・プロジェクトに焦点を当てています。2018年にヨーロッパ版が発行され、2019年後半にオーストラリア版を発行。2020年にはThames & Hudson と共同で最初の長編の本が発行されました。
Ottavio Di Blasi オッタービオ・ディ・ブラシ
ODB & Partners代表 ミラノ工科大学の建築学教授
1980 年代にイタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノのアシスタントを務め、1990年にミラノで ODB & Partnersを設立。現在、ミラノ工科大学の建築学教授、G124 (イタリア周辺のルネッサンスに専念するイタリア上院によって任命された委員会) 個人指導教員、シンシナティ大学講師、レンゾ・ピアノ財団科学委員会委員として国際的に活躍中。デザインにおける姿勢は、主義的アプローチを通じて、建築が発明や感情、能力を組み合わせ、幅広いデザインの問題に簡潔な人道的な解決策を提供するという構想に基づいています。近年の主要プロジェクトとして、ミラノ工科大学の建築キャンパス (2020)、SS ジョヴァンニ駅 (2019)、奴隷制と大西洋横断奴隷貿易の犠牲者ゴレ(2019)などを手がけています。