完璧な自然との調和を実現する贅沢な暮らし
フェンディがスイスのクラン・モンタナにあるプライベートレジデンスを公開した。スイスアルプスの景観の中に佇むこのレジデンスはコミナ・アーキテクチャー(Comina Architecture)、マルコ・コスタンツィ・アーキテクツ(Marco Costanzi Architects)、エネア・ランドスケープ・アーキテクチャー(Enea Landscape Architecture)とのコラボレーションによって実現したもので、自然との調和を実現する贅沢な暮らしに新たなスタンダードを提案している。
本レジデンスはアルピナ&サボイホテル(Alpina & Savoy Hotel)の敷地内に位置しており、名高い有形物とデザイン哲学をシームレスに掛け合わせるユニークなコンセプトを取り入れ、周囲の景観と芸術的に調和している。ローマのフェンディ プライベートスイート(FENDI Private Suites)を手掛けたイタリアの建築家、マルコ・コスタンツィと、コミナ・アーキテクチャーが手がけたレジデンスとスイートのインテリアはディテールにまで細心の注意が払われている。エレガントな幾何学的ラインを持つ滑らかに彫られたヴァルマレンコ(Valmalenco)の石造り構造から、温かみのあるオーク材のフローリング、マリオ・ナンニ(Mario Nanni)の照明インスタレーション、「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」のファーをまとった家具、鮮やかなアート作品に至るまで、あらゆる要素が快適さを確保するために入念に設計された。サステナビリティを最優先し、全面断熱、南向きファサードのエレクトロクロミックガラス、共用スペースと電気自動車に電力を供給するソーラールーフ、敷地内の緑豊かな庭園に水を供給するための雨水回収池などにより、エネルギー性能と快適性を実現した。
景観を手がけたエネア・ランドスケープ・アーキテクチャーは建築と自然のハーモニーを重視することで知られており、レジデンスを周囲の景観に見事に融合させ、四季折々の美しい背景を提供し、“ナチュラル エッジ(natural edges)”というコンセプトを敷地全体に利かせている。レジデンスの周りには地元産のスコッツパインやホーンビームツリーを配し、隣接する森とシームレスに溶け合う。熟考を重ねて配置された地元の木々や植生が、山々の景観をより一層美しく際立たせ、つる性の植物は建築要素をソフトに和らげ、砂利道は野草の生い茂る草原を蛇行しながら進んでいる。
フェンディ プライベートレジデンス クラン・モンタナの最初の住戸ユニットは、2026年の第2四半期末までに引き渡される予定。