パワーエックスが日本最大級の蓄電池組立工場「Power Base」を新設
自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開するパワーエックス (PowerX, Inc.)は、岡山県玉野市に日本最大級の蓄電池組立工場「Power Base」を建設する。「Power Base」は2023年からテスト生産を、また2024年春からEV急速充電器、定置用蓄電池等製品の出荷を開始する予定。 工場の建築はヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子アワードを受賞した「金沢21世紀美術館」、ルーヴル美術館の別館「ルーヴル・ランス」、犬島「家プロジェクト」等、国内外に様々な建築物を手掛ける世界的建築家、妹島和世が設計する。建設地となる岡山県玉野市の自然と調和した地域の発展に貢献する斬新な生産拠点を目指す。
日本国内で大規模な蓄電池工場を建設し高性能で安価な蓄電池製品を量産
電気自動車(EV)へのシフト、電力の需給調整、再生可能エネルギー発電の更なる普及等に不可欠である、蓄電池を活用したエネルギー・ソリューションの国内外展開を実現するため、大型蓄電池工場「Power Base」を建設する。蓄電池の導入で経済的な利益が得られる定置用蓄電池やEV急速充電器、船舶電池、家庭用蓄電池を開発しており、2024年春から年間出荷開始予定。先月発表されたシリーズAラウンドの前半として調達した資金の一部は「Power Base」の建設資金となる。
世界的建築家・妹島和世が手掛ける自然と共存する最先端の「未来の工場」
本工場は、太陽光、風力といった自然エネルギー源による電力の安定的な供給を実現させる蓄電池製品を生産する拠点であり、工場としての機能だけでなく、周辺の自然や生態系と調和することで、従業員にとって快適な環境を提供しながら、好奇心を刺激し、地域との交流を促進させることが大切にされている。そのような思いを工場の建築設計に反映する妹島は、建築界のノーベル賞といわれるプリツカーアワードを日本人女性で唯一受賞しており、世界を舞台に活躍する建築家である。
この度は岡山県玉野市に弊社の工場と次世代研究開発センターを設立できることを大変嬉しく思います。また、世界的建築家である妹島先生ともご一緒にこのプロジェクトに取り組めることに感謝し、日本を代表する最先端の技術と製品が生まれる場所に致します。この新拠点で再エネの普及に不可欠な電池製品を大量生産し、大勢のエンジニア達と次世代電池の開発に取り組んでまいります。地元、玉野市の皆様にも喜んでいただけるように頑張ります。
パワーエックス 取締役兼代表執行役社⻑CEO 伊藤 正裕 (いとう まさひろ)
妹島和世
建築家。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とともにSANAAを設立。2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。日本建築学会アワード、ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子アワード、プリツカーアワード、芸術文化勲章オフィシエ、紫綬褒章などを受賞。主な建築作品として、金沢21世紀美術館 (金沢市)、Rolexラーニングセンター (ローザンヌ・スイス)、ルーヴル・ランス (ランス・フランス)などがある。
Power Base
場所 | 岡山県玉野市 |
延面積 | 28,272m2 |
生産規模 | 5GWh/年間 |
主要設備 | 蓄電池製品組み立てライン、研究開発センター、オフィス等 |
設計・建設パートナー | 妹島和世建築設計事務所、奥村組 |