「ワイルド・アット・ハート ~フィンランドのモダンデザインとアートのコレクション」展
フィンランドセンターは、2020年10月2日(金)から10月12日(月)まで、展覧会「ワイルド・アット・ハート~ フィンランドのモダンデザインとアートのコレクション」 を開催する。フィンランドのデザインはその質の高さと独特な形状で知られている。シンプルで自然な色合いとはっきりとした直線的なアクセントだけでなく、大胆さや高い創造性、生き生きとした色使いもまたフィンランドのデザインの特徴。
展覧会「ワイルド・アット・ハート」 では、フィンランドの現代的なデザインの多様性を見ることができ、本展のキュレーターは、フィンランドのデザイナー、テロ・クイトゥネンが務める。「ワイルド・アット ・ハート」は、今日のフィンランドデザインのエキサイティングな世界へと来場者を誘う色鮮やかな展覧会。展覧会のタイトルは、フィンランド人の恥ずかしがり屋で控えめな性格とは裏腹な、心の奥に脈打っている活気や情熱というあまり知られていない一面を表している。展覧会は3つの異なるテーマ「ありのままの美しさ」「社会的影響」そして「ワイルドなユーモア」で構成される。
「ありのままの美しさ」というテーマは素材をベースとしたアプローチ、そして明確な視覚言語を使っていることが特徴。 アントレイ・ハルティカイネンは木工技術を駆使して原木を繊細でスタイリッシュな彫刻に変えている。写真家のソフィア・オッコネンは、彼女の特徴である力強い視覚性で女性らしさと向き合い、テロ・クイトゥネンは陶磁器の表面へのタッチで様々な意味合いを表現。クラウス・ハーパニエミの視覚世界では、 フィンランド民話をモチーフにしている。「社会的影響」ではデザインを社会的要因として見なす。ミラ・ヴァーテラはガラス吹きの伝統に新しい命を吹き込み、チュリ=ティティ・コイヴラのファッションコレクションではプラスチック廃棄物と素材の再利用の問題に取り組む。
遊び心とユーモアは、展覧会の中心的なテーマとして幾度となく登場し、「ワイルドなユーモア」の展示ではこれが顕著である。フィンランドの著名なデザイナーの一人 、エーロ・アールニオの作品は、独創性と大胆さが特徴。テエム・サロネンは、ポップアートの要素を自身のエネルギーに満ちた色鮮やかなスタイルに組み込み、彫刻とデザインといった独自のスタイルを確立させており、カンパニー (アム・ソンとヨハン・ オリン) は、世界中にいる手工芸の巨匠を参考に、工芸品の伝統と創造への純粋な喜びの両方に対する敬意を作品で表す。
「ワイルド・アット ・ハート」は、地球環境と持続可能性を考慮したフィンランドデザインの教科書例とも言える東京のメッツァパビリオンにて展示が行われる。東京2020オリンピックのために建てられたこのパビリオンは、 ヘリン&co 建築事務所とインテリアデザイナーのウッラ・コスキネンによって設計された。 「ワイルド・アット ・ハート」は、ドイツ、ハンガリー、スウェーデン、そして日本のフィンランドセンターと、インテリア、デザイン &家具フェア「ハビターレ」のコラボレーション企画となる。2019年のウィーン・デザイン・ウィークにおける最初の展示会以降、ブダペスト、ストックホルム、ヘルシンキで開催されている。
「ワイルド・アット・ハート」概要
会期 | 2020年10月2日(金) ~ 10月12日(月) |
会場 | メッツアパビリオン Metsä Pavilion フィンランド大使館 |
住所 | 〒106-8561 東京都港区南麻布 3-5-39 |
時間 | 平日 10:00 ~ 18:00 (木曜日 10 月 8 日は、12:00 ~ 20:00) 土日 11:00 ~ 17:00 入場無料 (事前予約) |
入場 | 無料 (事前予約) |