Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

クリエイティブで故郷や地方の課題を解決できるのか?明日をつくる地域ブランドとは?

クリエイティブディレクター・箭内道彦と広告ジャーナリスト・河尻亨一による共著『ふるさとに風が吹く――福島からの発信と地域ブランディングの明日』が2023年5月8日(月)に、朝日新聞出版より刊行される。「ふくしま」の発信に力を注いだ15年の濃密なドキュメントが掲載。行政関連の発信(広報・PR)に携わる人、マーケティング・ブランディング業務に関わる人、地域振興のプロジェクトを手がける人まで、「未来志向のブランドづくり」に関心のあるすべての人が手に取りたい1冊となっている。adf-web-magazine-transmission-from-fukushima-regional-branding

本書では、箭内自身が15年に及ぶ自身の活動を紹介しながら、それぞれの取り組みに対する思いや意図などを執筆。一方、広告ジャーナリストの河尻亨一が現福島県知事の内堀雅雄はじめ、関係者・制作チームへの取材を重ね「ふくしま」の情報発信の手法や戦略を読み解いた上で、全国各地に展開可能な「地域ブランディング」のあり方を模索する。福島の食の魅力と生産者の声を伝える「ふくしまプライド。」キャンペーン、県内の自治体を横につないだ観光ポスター「来て。」シリーズ、県の総合情報誌の内容が親しみやすいキャラクターとともに八つ折りスタイルになった「ふくしままっぷ」、日本一のブランド米を目指す「福、笑い」の誕生秘話、ユニークな動画シリーズ「ふくしま知らなかった大使」、そして福島県の新しいスローガン「ひとつ、ひとつ 実現するふくしま」など――。数々の取り組みの制作エピソードからは、地域発信はもちろん、これからの企業ブランディングを考える上でのヒントを読み取ることもできるかもしれない。

課題は逆風のようなもの。
クリエイティブには、その風向きを変える力が少なからずあるはずだと、
僕は思っています。
皆の言葉が風のように行き交い、
交差する場所に、未来への鍵が隠されているかもしれません。

(箭内道彦「まえがき」より)

目次

  • まえがき
  • あなたの思う福島はどんな福島ですか?
  • 207万人の天才。
  • 風とロックとふるさと
  • ふくしまプライド。
  • 来て。
  • ベコ太郎がゆく
  • 福、笑い
  • 県広報課チームは見た
  • 知らなかったMIRAIへ
  • ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま
  • クリエイターズ道場「誇心館」
  • あとがき

箭内道彦(やない・みちひこ)

1964 年福島県郡山市生まれ。クリエイティブディレクター。東京藝術大学美術学部卒業。博報堂を経て2003 年「風とロック」を設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」など、数々の話題の広告キャンペーンを手がけながら、フリーペーパー「月刊 風とロック」の発行、NHK「トップランナー」のMC、震災前から続ける故郷福島での音楽イベントの開催ほか、既成の枠に捉われないその活動は多岐にわたる。2015年より福島県クリエイティブディレクター。ロックバンド「猪苗代湖ズ」ギタリスト、母校東京藝大の教授でもある。本書の印税全額を福島県に寄付する。

河尻亨一(かわじり・こういち)

1974 年大阪市生まれ。編集者・作家。早稲田大学政治経済学部卒業。雑誌「広告批評」を経て、現在はクリエイティブとジャーナリズムをつなぐ様々な活動を展開。カンヌ国際クリエイティビティフェスティバルを取材するなど、海外動向にも詳しい。翻訳書に『CREATIVE SUPERPOWERS』。評伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』で第75回毎日出版文化賞受賞〈文学・芸術部門〉。

『ふるさとに風が吹く――福島からの発信と地域ブランディングの明日』書籍概要

著者箭内道彦、河尻亨一
定価2420円(本体2200円+税10%)
発売2023年5月8日(月曜日)
仕様四六判並製 口絵16ページ+本文256ページ