入院生活を豊かにするデザイン
第10回医美同源デザインアワード(主催:一般社団法人 菊地誠22世紀医美支援事業団)が作品募集を2024年12月16日(月)から開始する。本アワードは入院中の患者の毎日をアートやデザインの視点を取り入れることで、より豊かな「暮らし方」をサポートすることを目指して開催される。応募締切は2025年2月12日(水)18:00まで。応募に関する詳細は公式サイトから確認できる。
概要
募集カテゴリー
- プロダクト部門
患者が手にしたり目にするプロダクト(衣類、食器、医療具、福祉用等)のデザイン
- コミュニケーション部門
患者と家族、友人、医師や看護師とのコミュニケーションへのデザイン
- 空間部門
患者や家族・友人が過ごす病室や談話室、待合室などの空間デザイン
応募資格
応募作品は、応募者自身のオリジナル作品に限る。受賞作品が第三者による既発表のデザインと同一または酷似している場合、または第三者の知的財産権の侵害となる場合(応募後に侵害となった場合を含む)は受賞結果発表後であっても受賞を取り消す場合がある。
※一般、学生関わらず応募可能。
※企業、団体、個人、年齢、性別、職業、国籍は問わず。
審査基準
- 独創性
オリジナリティーに優れこれまでにない創造的なもの - ニーズ
テーマに適合し、患者が求めているもの - 造型性
造形的に美しいもの - 現実性
患者の使用が現実的なもの
賞
プロダクト、コミュニケーション、空間の3部門ごとに3点ずつ優秀賞を決定(合計9点)。その中から3月2日(日)に行う最終審査会(オンラインプレゼンテーション)にて最も優れた大賞作品1点及び部門別最優秀賞2点を決定。
- 大賞
22世紀医美大賞1点、賞状・賞金20万円 - 部門別最優秀賞
22 世紀医美部門別最優秀賞2点、賞状・賞金10万円 - 優秀賞
22世紀医美優秀賞6点(賞状・賞金5万円)
審査フロー
応募
- 応募者情報(A4判1枚)を専用リンクからダウンロード、記入して提出。
- プレゼンテーションシート(作品説明、コンセプト、考察等)を提出。
【プロダクト・コミュニケーション部門】A3判3枚以内、様式自由
【空間部門】A3判5枚以内、様式自由 - 作品実物、模型、画像、イラスト、動画など作品の使用・展開イメージが分かるもの。
※「2. プレゼンテーションシート」と重複する場合は省略も可。
※実物作品、模型以外はメール提出可。
※返却希望の場合は着払いにて返却可。
審査(2月下旬)
提出物による審査を行い優秀賞を決定、受賞者には直接電話、メール等で通知。審査結果はウェブサイト等を通じて発表される。
最終審査会(3月2日 14:00~17:00)
最終審査において、プレゼンテーションをオンライン上(ZOOM)で行う。審査員の審査によって大賞及び部門別最優秀賞を当日決定。
シンポジウム(3月14日 18:30~20:00)
金沢21世紀美術館で開催するシンポジウム「病院のくらしをデザインする」において、大賞受賞者、部門別優秀賞受賞者はプレゼンテーションを行う(交通費支給)。
展示(3月中旬~5月下旬 ※予定)
入賞作品・解説文が金沢西病院などで展示される。展示終了後、返却希望の場合は着払いにて返却可。
実現化(6月以降)
優秀かつ実現化の可能性が高いものは病院内で使用する可能性がある。
審査員およびシンポジウム登壇者
秋元雄史(審査委員長/モデレーター、東京藝術大学名誉教授、金沢21世紀美術館特任館長)
荒井利春(プロダクトデザイナー、Arai UD Workshop代表、
金沢美術工芸大学名誉教授)
浦淳(認定NPO法人趣都金澤理事長、株式会社浦建築研究所代表取締役)
水口克夫(アートディレクター、Hotchkiss代表取締役社長、
京都芸術大学大学院教授)
菊地勤(医師、医療法人社団 博友会理事長、石川県医師会理事)
藤村楓(医療法人社団博友会 金沢西病院、手術室看護師)
昨年度受賞作品
2025年3月14日(金)に金沢21世紀美術館で開催されるシンポジウム「第10回 医美同源シンポジウム『病院のくらしをデザインする』」は参加無料。参加するには専用フォームより3月7日(金)までに事前申し込みが必要となる。
一般社団法人 菊地誠22世紀医美支援事業団
文化県「石川」・文化都市「金沢」において、美術や芸術とのふれあいが人間のもつ生きる力の源であり、また再生装置としての役割を果たしてくれるという「医美同源」の考え方に基づき、医療とアートを通じて地域と社会に貢献することと、同理念のもと活動するアーティストに対する助成や支援を目的に 2015 年7月設立された。