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世界5大ポスターコンペティション「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2022」のグランプリを東京工芸大学 ゑ藤隆弘准教授が受賞

世界5大ポスター展の一つ「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2022」で、東京工芸大学 芸術学部デザイン学科 ゑ藤隆弘准教授がグランプリを受賞した。受賞作品「Between Symbols and Illustrations_Summer morning」は、「シンボル表現とイラストレーション表現の接続」をテーマに制作された。今回のグランプリ受賞は日本人では2005年の横尾忠則以来、17年振りの快挙となる。

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Between Symbols and Illustrations_Summer morning 制作年:2018年

「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2022」では、51カ国から約2,500点の応募があった。ゑ藤の作品は、繊細なイラストレーションが力強いシンボルを活き活きと表現しており、「シンボルとイラストレーションの中間」というテーマを明解に表現している点が評価され、グランプリに選ばれた。また、同シリーズの作品は、ハンガリーの国際ポスターコンペティション「POSTER FEST 03 2021 BUDAPEST」で3rd prize、「ボリビアポスタービエンナーレ2019」では、FIRST MENTIONを受賞している。

なお、受賞作品展はフィンランドのLahti Museum of Visual Arts Malvaにて2022年8月21日(日)まで開催されている。

ゑ藤隆弘准 プロフィール

多摩美術大学大学院博士後期課程修了後、佐藤晃一デザイン室、廣村デザイン事務所を経て、2016年 STUDY LLC.を設立。2018年に東京工芸大学に就任。東京工芸大学芸術学部では、グラフィックデザイン固有の思考や表現を多様な領域へ展開することを実践・研究している。今回の受賞について「本来ポスターは何らかのメッセージを伝達するものですが、この作品にメッセージはありません。自分の作家としての表現追求の結果生まれた、視覚的な詩としてのポスターです。このような個人的な動機に基づく作品が世界的なコンペで評価されたことに、まずはとても驚きました。学生時代から、時代や地域を超えて伝わる普遍的かつ独自な表現は可能か?と問い続けてきましたが、ようやく一つの形として残せたことは嬉しく思います。」とコメントしている。

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東京工芸大学芸術学部デザイン学科 ゑ藤隆弘准教授

ラハティ国際ポスタートリエンナーレ

ラハティ国際ポスタートリエンナーレは、1975年から定期的に開催されているポスターアートの審査会。今回で21回目の開催となる。世界で最も歴史があり、最も評価の高いポスター芸術の審査会の一つである。