ウィンドウアートを皮切りに銀座の”植物、生き物”から”大地”、”人の営み”という3フェーズで表現
博展は、資生堂とともに銀座の生態を様々な視点から可視化させ、サステナビリティな社会について考えるプロジェクト「銀座生態図」を1年間にわたり展開しており、現在は中期「銀座の大地編」を2021年11月26日(金)に終え、後期「銀座の人の営み編」を展示している。
当プロジェクトは、資生堂 銀座ビルのウィンドウアートを起点とし、銀座の生態を様々な視点から可視化させることを目的としている。銀座は資生堂の創業の地であり、同じ地域に本社を構える博展と共創し、当プロジェクトを通して、地域とつながるコミュニケーションの活性化を目指す。
「銀座生態図」の全体像
銀座を取り巻く様々な人とのフィールドワークや、資生堂 銀座ビルのウィンドウアートを通じて、銀座の生態についての情報を発信。年間を通じて実施するウィンドウディスプレイの転換に合わせ、【前期】【中期】【後期】の3つのフェーズで構成しており、様々な観点から銀座を発見ー観察ー創造する。
プロジェクトの背景・意図
先日閉幕したCOP26においては、気候変動のみならず、生物多様性の損失についても、互いに関係する世界的な危機として触れられた。コロナ後の社会のあり方を考えるにあたって、単純に元の生活を取り戻すという事で良いのか。持続可能な社会とは何なのか。改めて、”銀座"という街を”生態”という切り口で見つめることで、新たな発見や街の未来へのヒントを見つけていく。
前期「銀座の植物、生き物編」(4月~9月)について
前期では、銀座の街のフィールドワークや生態調査を通じて発見した、銀座に生息する植物(街路樹 / 野良花等)や生物に着目した。
中期「銀座の大地編」について
普段何気なく歩いている”銀座の大地”を観察してみると、アスファルトだけではなく、歩道にはカラフルで多様なタイル、街路樹の下には様々な形や色をした土や石、行き交う人々の痕跡があることに気づく。そこには、銀座の人々の”美意識”や”歴史”が垣間見られた。
後期「銀座の人の営み編」について
2021年11月29日(月)以降、銀座生態図 後期「銀座の人の営み編」を展示。また、武蔵野美術大学と資生堂が取り組む「サステナブルな美」をテーマに産学を活かした生活価値の提案に関する展示も併せて行う。