フリーペーパー『D-LAND PAPER』のサポーターを募集
クラウドファンディングプラットフォームを運営するMOTION GALLERYは、全国の美大や美術系専門学校で配布するフリーペーパー『D-LAND PAPER』の2020年度製作費を募集するクラウドファンディングプロジェクトを開始した。目標金額は300,000円、募集期限は2020年9月30日23:59まで。
『D-LAND PAPER』は、美大生によるアイデアをもとに、美大生コミュニティを運営するD-LAND、印刷会社の藤原印刷、紙の専門商社である竹尾の3社で2018年より製作しており、毎号ひとりの注目クリエイターを特集し、裏面にはそのクリエイターのオリジナル作品を印刷している。ハイクオリティな印刷物を実際に手に取り、紙や印刷表現の可能性を知ることは、「美大生たちの創造性を温めることにつながる」と考え、時には特殊印刷を組み合わせながら、型破りな印刷技術にチャレンジし、日本で一番印刷にこだわったフリーペーパーを目指している。
これまでのラインナップは、vol.01:髙田唯(グラフィックデザイナー)、vol.02:石田真澄(写真家)、vol.03:西雄大(ペインター)、vol.04:とんだ林蘭(アーティスト)、vol.05:小林一毅(グラフィックデザイナー)を特集している。
今回のクラウドファンディングでは、美大生に無料配布していたバックナンバーを配布していた状態の「折り目あり」に加え、より美しくグラフィックポスターとして飾れるよう「折り目なし」「額縁済み」を加えて、リターンを用意する(1,000円~19,800円)。
酒井博基|D-LAND コメント
今回のクラウドファンディングは、ふだん美大でしか配布していない『D-LAND PAPER』を、みなさんにも手に取ってもらいたいという想いから始まりました。『D-LAND PAPER』の最大のこだわりは、グラフィックポスターとして飾りたくなるハイクオリティな印刷表現。目下の目標は日本でいちばん印刷にこだわったフリーペーパーにすることです。もっと号数を重ねたら、展覧会を開いて、ポスター面をずらっと並べるのも楽しそうだな、なんて妄想もしています。よく学生から壁に貼っているという話を聞きますが、実は僕も自宅に額装したものを飾っています。みなさんも、リターンが届いたらぜひご自宅や仕事場に飾ってみてください。もうひとつ大切にしているのは、混じり気のない、かっこいい誌面にするために、広告スペースを設けないことです。D-LAND、藤原印刷さん、竹尾さんでリソースを持ち寄って制作を続けてきたのは、広告モデルから脱却するためでもあるのです。クラウドファンディングを通して、『D-LAND PAPER』を“みんなでつくるメディア”にバージョンアップできたら、印刷表現の可能性もぐっと広がるはず。デザインや印刷、アートが好きな人たちに、広くご参加いただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。
酒井博基|D-LAND プロフィール
1977年、和歌山県生まれ。 武蔵野美術大学大学院修士課程修了。 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程中退。 組織や地域の課題を解決する共創プロジェクトを多数手がけるクリエイティブファーム「D-LAND」代表。代表するプロ ジェクトは「山手線 Ver.2020 by 東京感動線」「六本木未来会議」「中央線高架下プロジェクト(コミュニティステーション東小金井)」「LUMINE CLASSROOM」など。 2016年グッドデザイン特別賞[地域づくり]をはじめ、受賞歴多数。 京都造形芸術大学客員教授。