Sorry, this entry is only available in Japanese. For the sake of viewer convenience, the content is shown below in the alternative language. You may click the link to switch the active language.

地球の恵みの土そのものの価値から使い手に伝えていけるようなものづくりを

MINO SOILが第二回目となる展示会「Transfigurations of Clay (Becoming Form)」を2022年4月19 日(火)から4月29日(金)まで東京西麻布のKarimoku Commons Galleryにて開催する。岐阜県美濃地方は日本でもっとも陶磁産業の盛んなエリアとして知られ、その特徴は伝統ある美濃焼の芸術品から日常のスタンダードになっている食器、そして建築やインフラのためのタイルやファインセラミック製品まできわめて幅広い領域をカバーしていることである。

adf-web-magazine-minosoil-4

こうした産業が発展してきた根幹には、美濃で採れる土のすばらしさがある。MINO SOILは美濃の土の可能性をあらためてデザインを通じて発信するブランド。地球の恵みの土そのものの価値から使い手に伝えていけるようなものづくりをローカルの土、ローカルの人々と技術そして確かな世界観をもつデザイナーとで挑戦している。2021年6月に開催した第1回目の展示会は美濃の陶磁器産業を支えてきた土そのものの素材の価値をあらためて一から見つめ直すものであったが、第2回目の展示会では国内外7組のデザイナーとコラボレーション。デザイナーたちにはまず数種類の美濃の原土に触れてもらい、そこから何かの可能性を感じ、浮かび上がったイメージを美濃の職人と試行錯誤をしながら形にしていった。美濃の山から掘り出した原土、人の手、そして美濃で古くから用いられている陶磁器製造技術の中で象徴的な「たたら」「押し出し」という2つの技法、そして火。そこから生まれた、何かに使うためのもののような、まだそうでないような純粋なものたちが展示される。

adf-web-magazine-minosoil-1 adf-web-magazine-minosoil-2

MINO SOILについて

明治創業。“製土の父” と云われる二代目は水車の動力を用いた石粉業から製土業へ方向転換、同時に製土組合を設立し粘土鉱山を入手するなど原料確保に力を注いだ。三代目で土物の制作も始める。四代目は顧客の要望に応じた土づくりをする「顔の見える土屋」へ転換。現在五代目は土づくりと土の個性を生かした作品づくり、作り手の好みを表現しやすい土の提案をし、敷地内にshopも併設。作家や窯元と対話を繰り返しながら地球の大切な資源を用いたオーダーメイド陶土というかたちで供給している。

Transfigurations of Clay (Becoming Form)開催概要

会期2022年4月19日(火)から4月29日(金)まで(24日(日)は閉館)
プレスプレビュー2022年4月18日(月)14:00~16:00
会場Karimoku Commons Gallery(東京都港区西麻布 2-22-5)