イタリアMAXXI国立21世紀美術館にてアルカンターラによる建築デザインの美術展「Studio Visit」が開催
メイド・イン・イタリアの最高品質を誇るマテリアルブランド「ALCANTARA」を製造、販売するアルカンターラ社は、このたびMAXXIイタリア国立21世紀美術館との10年にわたるコラボレーションを記念した美術展「Studio Visit」を2021年11月19日にスタートした。中国・上海に拠点を置くデザイナー、Neri&Hu(ネリ&フー)による「敷居の横断」をテーマにした作品展は、2022年2月6日まで開催される。
ドミティラ・ダルディ(MAXXIデザイン・キュレーター)のキュレーションによるこのプロジェクトは、過去と現在の巨匠が一堂に会し、ALCANTARAを使用した建築・デザインの遺産を理解することを目的として開催された。今回の展示では、MAXXI美術館のアーカイブに収蔵されている偉大な作家の一人であるカルロ・スカルパ (Carlo Scarpa) に、Neri&Hu(ネリ&フー)スタジオが向き合い、インスタレーションをデザインしている。
リンドン・ネリ (Lydon Neri) とロッサーナ・フー (Rossana Hu) がデザインしたインスタレーションは、細部の発明、立体と空洞の間の対話、素材の創造的な組み合わせなど、スカルパのビジョンを中心に再解釈している。後者の分野では、ALCANTARAの存在が、その多様性によってもたらされる可能性を最大限に発揮し、作品を介して過去と現在の真のつながりを表現する。
さらに、Neri&Huに加え、Nanda Vigo (ナンダ・ヴィーゴ)、Formafantasma (フォルマファンタズマ)、Konstantin Grcic (コンスタンチン・グルチッチ)が、コラボレーションの成果を発表する。各デザイナーが、MAXXI 美術館の建築コレクションの1人、または複数の世界的な巨匠の作品と対話し、その作品に対して自分自身のビジョンを描写した結果が、インスタレーションの形で展示される。
実験と文化的革新の象徴であるMAXXI美術館と、創造性との対話を創業の価値観のひとつとするアルカンターラ社とのパートナーシップは、アート界における文化的コラボレーションの新しい形を定義し、歴史に残る事例を生み出していくだろう。
MAXXIについて
MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)は、現代の創造性に特化したイタリア初の国立現代美術館。プリツカー受賞建築家ザハ・ハディドの設計による、曲線が複雑に絡まり合う斬新なフォルムの建物が大きな話題を呼んだ。総面積2万7000平方メートルに及ぶ敷地は「MAXXI芸術館」と「MAXXI建築館」の二つのギャラリーで構成されており、美術だけではなく建築、デザイン、写真などの展覧会や、ファッション、映画、音楽、演劇、ダンスなどのパフォーマンス、講演会などのイベント開催にも力を入れている美術館として知られている。
アルカンターラ社について
1972年に設立されたアルカンターラ社は、メイド・イン・イタリアの品質を誇る最高級素材を提供している。アルカンターラはアルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)の登録商標であり、独自の技術により生み出された他に類のない優れた感覚、美しさ、機能性を兼ね備えた画期的素材。驚くべき多様性を備え、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザインおよび室内装飾、家電など、さまざまな分野の一流ブランドに選ばれている。こうした特性とサステナビリティ(持続可能性)への真摯な取り組みを行う企業姿勢や認証取得の実績など、アルカンターラは現代的なラグジュアリー ライフスタイルの象徴となっている。本社をミラノに置き、生産拠点と研究開発施設はウンブリア州の中心であるネラ・モントロにある。
「Studio Visit」開催概要
会期 | 2021年11月19日~2022年2月6日 |
会場 | MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)、ローマ |