北欧家具の巨匠ハンスJ.ウェグナーがデザインした「ネスティングテーブル」が日本で発売
カール・ハンセン&サンは、デンマークを代表する世界的家具デザイナーのハンス J. ウェグナー がデザインした「ネスティングテーブル」を、2023年3月1日(水)より発売する。「ネスティングテーブル」は、3台のテーブルで構成されており、一緒にも別々にも使用可能で、軽やかでオーガニック、そして控えめなデザインで、あらゆるスタイルのインテリアにもすっきりと溶け込むテーブルだ。
1952年に発表された「ネスティングテーブル」は、軽やかでオーガニックな外観でありながら、考え抜かれたウェグナーらしいアイデンティティがうかがえる。 未来指向でありながらも、異なる特性や素材の織りなす調和の感覚が優れていることでも知られるウェグナーは、周囲と調和する家具をデザインできる非凡な才能の持ち主だった。機能的で省スペースという、今日でも大いに通用する特性を備えた「ネスティングテーブル」にもその片鱗を垣間見ることができる。
また、常にデザイン全体とディテールの両方に気を配るウェグナーらしいディテールが表現されている。丸みを帯びた先細りの脚や、わずかにカーブを描く前面と背面のストラットにも、オーガニックで心地よいデザインが施されている。 「ネスティング」全体が調和のとれたものとなるよう、どの構成パーツ(それぞれのテーブルトップと脚)も、各テーブルのサイズに比例した寸法となっている。
ハンス J.ウェグナー(1914 - 2007) プロフィール
数多くの名作を残し、20世紀を代表する才能あふれる家具デザイナーのひとり、ハンス J.ウェグナー(Hans J. Wegner)はデニッシュデザインの海外進出に大きな役割を果たしたほか、1950年、60年代には一般の人々がそれまで抱いていた家具へのイメージを一掃するような家具を次々と発表し人々に大きな影響を与えた。椅子のデザインを追求し、500以上のデザインをしていることから、椅子の巨匠としても知られる。構造的にも意匠的にも完璧と言える接合部が、ウェグナーデザインの特徴となっているが、これはウェグナーの素材への探究心と木材に対す深い造詣があるからこそ実現できたデザインと言る。またミニマリスティックでオーガニックなフォルムもウェグナーデザインの大きな特徴となっている。
1914年、靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町、トゥナーに生まれた。家具職人H.F. スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。20歳でコペンハーゲンに移り、1936年から1938年まで工芸スクールに在籍し、その後デザイナーとしての活動を開始。1940年、アルネ・ヤコブセンとエリック・ムラーが担当する、オーフス市(デンマーク第二の都市)市庁舎の建築プロジェクトに参加し、そこに納める家具をデザインした。またデニッシュデザイン界に大きく貢献した家具工房、ヨハネス・ハンセン社との共同作業もこの年に始まった。
1943年 自身のデザイン事務所を開設し、1944年 中国の明朝時代の椅子に影響を受けたチャイナチェアシリーズの最初の作品となる椅子をデザイン。このチャイナシリーズ最後の椅子となるのが1949年にデザインされたCH24(Yチェア)である。Yチェアは、カール・ハンセン&サン社で翌年の1950年から生産され、今日ウェグナーの最も成功を納めた椅子となっている。
ルニング賞(1951年)、第8回国際デザイン賞(1997年)はじめ、デザイン界における各種の賞を数多く受賞。また、デンマーク王立芸術アカデミーの名誉会員(1995年)、英国王立美術大学からは名誉学士号(1997年)が贈られ、その作品はニューヨークのMOMAからミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルングまで、世界中の著名な美術館でコレクションされている。2007年1月、92歳で他界。
「CH004 ネスティングテーブル」商品詳細
価格 | 155,100円 (税込) ~ |
サイズ | 高さ48、幅52、奥行き34 (cm) |
素材 | FSC®認証オーク材 (FSC C135991) ウォールナット、オーク/ウォールナットミックス |
発売日 | 2023年3月1日(水) |