『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』が発売。「出版不況」の時代のブックデザインをカバーデザインから読み解く
2021年8月18日(水)、誠文堂新光社より『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』が発売される。1996年から2020年のおよそ25年間に生み出されたブックデザインをカバーデザインのスタイル別に紹介した一冊となっている。
国内の書籍売上がピークに達した1996年から現在に至る「出版不況」の時代。本書では、そのブックデザインの変遷をカバーデザインから読み解く。また、パッケージとしての訴求力が優先される商業出版界で、そのブックデザインがいかにして更新されてきたかを、長田 年伸、川名 潤、水戸部 功、3人の現役ブックデザイナーが約400点の書籍を選定し解説する。デザイン誌『アイデア』の特集をベースに、時代を作り上げてきたブックデザイナーたちによるスペシャルトーク等を収録した本書。書籍化にあたり、誌面では取り扱わなかった2020年の新刊からの選書を各章に追加した。日本の商業出版とブックデザインの過去・現在・未来をより多層的な視点から考察した一冊となっている。
特別収録 ブックデザイントーク
菊地 信義、鈴木 成一、佐藤 亜沙美、名久井 直子、祖父江 慎
目次抜粋
- ブックデザイン史から出版史を描くこと
- 第1章 紙上のポリフォニー
- 第2章 タイトル・ブリコラージュ
- 第3章 言葉/図形・象形の境域
- 第4章 ブックデザイン・オールドスクール
- 第5章 イメージの闘技場
- ブックデザイントーク篇
著者プロフィール
長田 年伸(ながた・としのぶ)
1980年東京都生まれ。デザイナー/編集者。中央大学で中沢新一の薫陶を受け、春風社編集部を経て、朗文堂新宿私塾でタイポグラフィを学ぶ。日下潤一のアシスタントを務め2011年に独立。
川名 潤(かわな・じゅん)
1976年千葉県生まれ。デザイナー。プリグラフィックスを経て2017年川名潤装丁事務所設立。多数の書籍装丁、雑誌のエディトリアル・デザインを手がける。
水戸部 功(みとべ・いさお)
1979年生まれ。デザイナー。2002年多摩美術大学卒業。大学在学中より装丁の仕事を始め、現在に至る。2011年、第42回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
『現代日本のブックデザイン史 1996-2020』概要
編者 | 長田 年伸、川名 潤、水戸部 功 |
仕様 | B5判、254頁 |
定価 | 3,300円(税込) |
発売日 | 2021年8月18日(水) |
ISBN | 978-4-416-52130-4 |
購入 | https://bit.ly/37fRypw |