こんな世の中だからこそ死について議論しレジリエントな社会のヒントを探す
「デジタル・レジリエンス」を提唱するKeepAlive(キープアライブ)は2022年4月27日、「死を想い、これからの生を問う」「死」の探求をテーマとしたメディア「DEATH.」を公開した。コンテンツの企画・取材・編集は、ローカル、インターネット、カルチャーに強い編集チームHuuuuが担当する。
「DEATH.」について
「DEATH.」はあらゆる職業や立場の人との対話を通して「死」を探求するプロジェクト。急速に変化する社会のなか、自らの人生とじっくり向き合う機会を逸しているように感じられる現代。生と裏表の関係にある「死」について考え、多面的に捉えることを通じてこれからの生き方を問うための糸口を探る。ロゴマークは死を意味する「DEATH」の文字列で、LIFE・LIVE・LOVEの頭文字である「L」を形どり生の意を込めた。また末尾のピリオドには「終止符」の他に「期間・時代」という意味があり、死と生の繋がりを表している。
コンテンツ紹介と今後の展開
現代仏教僧・松本紹圭さんが語る「with DEATHの時代」に求められる念仏的人生観
僧侶でありながらMBAを取得し、ビジネスと仏教の交差する場で活動を続ける松本紹圭。新型コロナウイルスの世界的な蔓延により個人だけではなく法人にとっても「死」が身近になった今「念仏的人生観」が求められていると語る。その真意についてインタビューしている。自ら死地へと足を踏み入れる理由は何なのか。
記事URL:https://death-pj.com/entry/matsumoto
47歳のデスマッチファイター葛西純が今もなおリングで血を流す理由
プロレスの試合形式の一種である「デスマッチ」。凶器あり・反則裁定なしという危険極まりない戦いにおいて、葛西純選手は47歳になった現在でも「カリスマ」と称され続けている。文字通りの「死闘」を重ね、若いころのように動けなくなった今もなお自ら死地へと足を踏み入れる理由は何なのか。
記事URL:https://death-pj.com/entry/kasai
今後の公開予定の記事テーマ
- なぜ小学生向け漫画雑誌で「死」が笑いの表現として受け入れられたのか。20年にわたり連載を続ける看板作品の作者に聞いた
- 現代の養生法を説く人気鍼灸師に学ぶ、いつか死んでしまう私たちにとっての「健康」とは
- 大正8年創業老舗観葉植物専門店の4代目が語る、植物の「死」と「再生」のはなし
この他にも随時更新される。掲載されたコンテンツを再編集し、ZINEまたは書籍化することも検討されている。
プロジェクト立ち上げに寄せて
KeepAlive
私たちは『日本の未来を支える企業に「デジタル・レジリエンス」を』をミッションに、様々なクライアントの支援を生業としています。「デジタルにレジリエントな企業」とは、これからどんな変化が起ころうとも、しなやかに変化・回復できる企業としての基礎体力を持っている企業、すなわちIT基盤や事業構造がコンポーザブルであり、人や組織が自律的に変化成長し続けることが出来る状態であること、と我々は定義しています。人も企業も生き物であり、いつ死ぬか分からない中で必死に生き続けています。長生きしたいからこそ今やるべきことは何か本プロジェクトを通して、これからの生き方・あり方の問題提起を行っていきたいと考えています。ちなみにHuuuu代表の徳谷柿次郎とは個人法人の垣根を超えた15年来の腐れ縁であり、お互い必死に生き延びている仲間であります。Huuuu立ち上げ後、初めての共同プロジェクトとして楽しみながら進めていきたいと思っています。
Huuuu
Huuuuは徳谷柿次郎率いるローカルを軸とした編集の会社です。「人生のわからない、を増やす」を企業理念として掲げ、日本全国で取材を行ってきました。そうした歩みを続けていると、時折、確固とした死生観を持って物事に向き合う人と出会うことがあります。彼らに共通しているのは「死」をタブー視せず、営みの一部として受け入れた上で、生き方の指針にしているということ。そんな姿を見ていると、「死」が決してネガティブな面だけではないように感じます。本プロジェクトでは、誰しもに必ず訪れる「死」についてあらゆる角度から考えます。その内容を通じて、先の見えない時代を生きる上での指針を共に探していけたら幸いです。
KeepAlive(キープアライブ)について
2006年に創業し、技術力に立脚したコンサルティングによって一部上場企業を含む多くのクライアントの課題解決を支援。日本の未来を支える企業に「デジタル・レジリエンス」をミッションに、クライアントと共に作り上げていく共創型ビジネス、コンソーシング(=供に:con- & ソーシング:sourcing)を推進する。
Huuuu(フー)について
2017年に創業。ローカル、インターネット、カルチャーに強い会社です。ライター・編集者を中心に全国のクリエイター、生産者、職人、地方行政と関係を築いている。わかりやすい言葉や価値観に依存せず「わからない=好奇心」を大切に、コンテンツ制作から場づくりまで、総合的な編集力を武器に全国47都道府県を行脚中。