2021清州工芸ビエンナーレ国際コンペティションがスタート
韓国の清州工芸ビエンナーレ(Cheongju Craft Biennale)の組織委員会は、世界クラスの工芸作家を発掘する「2021年清州国際工芸コンペティション」への登録を2021年5月1日より開始し、同月31日まで受け付ける。清州国際工芸コンペティションは、ビエンナーレが創設された1999年に始まり、計47カ国・1,700点の受賞作品を生み出した。この公募展は権威あるコンペティションとして確立し、世界の工芸分野から注目を集めている。
公募展には「工芸コンペティション」と「工芸都市ラボ・コンペティション」の2部門がある。「工芸都市ラボ・コンペティション」では作家または研究者が、清州工芸ビエンナーレの会場であるCulture Factoryの全域を工芸都市・清州にふさわしい象徴的なスペースにするアイデアとプランを提案する。
工芸コンペティション
現代工芸と世界のアートの流れを反映し、未来の工芸の価値を発見することを狙いとする「工芸コンペティション」は工芸分野のあらゆるジャンルを対象とし、1人または1チームにつき1作品を提出できる。2018年から2020年までの3年間に制作された作品のみが提出可能で、ビエンナーレの公式ウェブサイトからオンラインで提出後、最初に選択された作品についてのみ作品実物を受け付け、最終結果は今年8月に発表される。
工芸都市ラボ・コンペティション
2019年に始まった「工芸都市ラボ・コンペティション」は、清州工芸ビエンナーレの開催地である工芸都市・清州の価値を明らかにする象徴的なエリアを創出するアイデアとプランニングのコンテストである。今後、受賞者に限って 研究・執筆され 、図書として発行される予定である。1個人または1チームは一度に1件のプロジェクトの応募が可能。
また、ビエンナーレの公式ウェブサイト経由で最初のオンライン申請後、選ばれた応募者に対し2次プレゼンテーション審査が実施され、最終選考が行われると今年8月までにリサーチと記述が完了する見通しである。いずれの分野も年齢・国籍を問わず応募可能で、賞の詳細に従って各賞が優勝者に授与され、認定書とメダル、ならびに工芸コンペの大賞には5000万韓国ウォン、工芸都市ラボ・コンペの大賞には1000万韓国ウォンが授与される。
さらに、2021清州工芸ビエンナーレ(9月8日〜10月17日、テーマ「Tools of Conviviality(コンヴィヴィアリティの道具)」)の期間中、全受賞者は作品を展示し、展覧会カタログに掲載され、工芸都市ラボ・コンペ受賞者のアイデアは刊行物によってビエンナーレで展示される。