「名品」と「迷品」を分ける明確な基準はない
サントリー美術館は、2024年4月17日(水)から6月16日(日)まで「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」を開催する。「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないだろうか。しかし「メイヒン」は、それだけにとどまらない。これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっている。たとえ「迷品」であっても、少し視点を変えるだけで心惹かれる可能性を秘めているかもしれない。そうであった時、「名品」と「迷品」を分ける明確な基準はないとも言えるのはないだろうか。
本展では「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館コレクションの「メイヒン」を一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力を紹介。作品にまつわる逸話や意外な一面を知ると、「迷品」が「名品」になることも「名品」が「迷品」になることも。目の前の作品がどちらであるのか、それを決めるのは観た人自身。自分だけの「メイヒン」が見つかるかもしれない。
「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」開催概要
会期 | 2024年4月17日(水)から6月16日(日)まで |
会場 | サントリー美術館 |
時間 | 10時~18時 |
URL | https://www.suntory.co.jp/sma/ |