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イラストから変幻自在に作品を制作し続けるビジュアルアーティスト

銀座エリア最大級の商業施設「GINZA SIX」は、2022年10月26日から2024年春までの期間、施設中央に位置する吹き抜け空間において、多彩なイラストや、写真、動画、インスタレーションの制作など幅広い分野で活躍しているビジュアルアーティスト、ジャン・ジュリアンによる新作アート「The Departure」を展示する。

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©Jean Jullien courtesy of Nanzuka

GINZA SIXでは、「銀座から世界へ」をテーマに文化発信拠点として、世界的に活躍する注目のアーティストやクリエイターとのコラボレーションにより、感性を刺激するインスタレーションやアート作品を館内各所に展示している。ショッピングを楽しみながら本格的なアートに触れられ、文化的な体験を感じられる身近な美術館のような存在として支持されている。中央吹き抜け空間では、開業時に話題となった草間彌生をはじめとする、世界で活躍するアーティストの作品を展示し、クリエイティブなエネルギーと驚きの要素に満ちた、感性を刺激するアートプログラムを展開してきた。

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©Julia Andréone

GINZA SIXを象徴する中央吹き抜けアートに新たに登場するのは、世界各国で展示をしながらイラストから変幻自在に作品を制作し続けるビジュアルアーティスト、ジャン・ジュリアン。「The Departure」は、パブリックアートとして大規模なスケールに挑戦した、自身初の宙に浮くインスタレーションとなっている。

インスタレーション概要

2021年の個展で生まれた「PAPER PEOPLE」は「自分を生み出そうとしたクリエイターに見捨てられたことに気づき、心細さから、紙で仲間を生み出そうと閃いたキャラクター」。今回のGINZA SIXでは地上から離れ空飛ぶ紙の絨毯に乗って、世界を探検する旅へ出発するというテーマで、大小様々な5つの絨毯に乗った「PAPER PEOPLE」が自由自在に吹き抜け空間を飛び回る。そのタイトルは「The Departure」。「出発」を意味する。GINZA SIXでは実際には紙でなく、金属製の素材を使った 「PAPER PEOPLE」が、ジャンのアートとして初めて宙を舞う。

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作業工程の様子 ©Jean Jullien courtesy of Nanzuka

アーティストメッセージ

「The Departure」は「PAPER PEOPLE」物語の第三章。「PAPER PEOPLE」は2021年に渋谷パルコミュージアムでの個展で生まれ、今年7月にはブルターニュ現代美術館に移動し、10月からは東京のGINZA SIXで発表されます。これからも「PAPER PEOPLE」の探検は世界中で続いていきます。紙に表現されたアイデアと同様に、他のアイデアよりもうまく表現することができて、離陸をすることができるものもあればそうでないものもあり、「PAPER PEOPLE」はそれらを体現しているとも言えます。紙の切り抜きのシンプルさは、誰もがアクセスができ子供の頃の遊びを思い起こさせますが、時として日常的なスケールを超えて観るものを新鮮な驚きの中に引き込むことがあります。

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©Alice Gallery

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©Alice Gallery

ジャン・ジュリアン / Jean Jullien

ビジュアルアーティスト。2008年にロンドンのセントラル・セントマーチンズを卒業した後、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて修士号を取得。イラストレーターとして、New York Times、National Geographic、RCA Records、Le Centre Pompidou、Hermès、Petit Bateau、Vogueなど様々なクライアントに作品を提供する傍ら、ペインティング作品の製作も精力的に行っており、これまでサンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、シンガポールなど世界各地で展覧会を開催。闘士星矢やドラゴンボール、シティハンターといった日本の漫画作品の数々や、フランスのバンドシネと呼ばれる漫画作品、フランスのポスターアーティストであるサヴィニャック、絵本作家のトミー・ウンゲラー、イラストレーターであり漫画家のジュアン=ジャック・サンペなどからインスピレーションを受けている。ウィットに富んだ作品は、ファインアートにとらわれず、幅広いカルチャーから自然と育んだ創造性から生まれている。