絵画・彫刻・映像など日本初公開の現代作品35点を介して中国の“いま”を垣間見る
日中友好会館美術館は日中友好会館の文化活動の一環として1988年に開館。以来、中国の伝統工芸や書画、現代アート、公演など多彩でオリジナリティある企画展を意欲的に開催している。本展覧会は「~北京国際美術ビエンナーレより~ アートで見る中国のいま」と題し、2022年6月17日(金)から8月14日(日)まで開催される。
“世界最大規模の絵画と彫刻を主とする国際美術ビエンナーレ”と称される「北京国際美術ビエンナーレ」の出展作品から、厳選した絵画・彫刻・映像などバラエティに富んだ作品35点が展示紹介される。
展示作品は全て日本初公開 世界が注目する中国の現代美術作品が集結
アート市場規模がアメリカに次いで世界第2位となり、アートシーンにおいても注目を集める中国。本展では2000年以降に制作された、中国画・油彩画・版画・彫刻・映像・ミクストメディアなどバラエティに富んだ作品35点が示紹介され、いずれも日本初公開となる作品となる。
注目の若手アーティストから著名アーティストまで幅広い層の作品を展示
ポップでアイキャッチな作品を通して現代の欧米中心主義的価値観に疑問を呈する若手彫刻家・譚旭(Tan Xu)、ロンドン・ヴィクトリア&アルバート博物館に自身の作品がコレクションされるなど国際的にも高い評価を得る陶磁器作家・李立宏(Li Lihong)、中国を代表する版画家・徐匡(Xu Kuang)など、近年大注目の若手アーティストから長年第一線で活躍するアーティストまで幅広い層の作品が展示。
二胡奏者・桐子が出演 サマーコンサート開催
展覧会期中、日中友好会館大ホールにて二胡と琵琶のサマーコンサートが開催される。可愛いコスプレ姿での演奏やジャンルにとらわれない独自の演奏スタイルが話題の二胡奏者・桐子と、関西を中心に活躍する若手琵琶奏者・さくらの共演。伝統楽器の新たな可能性を追求する二人の演奏をみることができる。
展覧会各章
CHAPTER.1 『自然との共生』
「世界の工場」と呼ばれ、急速な経済発展を遂げてきた中国。この40年間で14億の人々の暮らしは便利で豊かなものになった。その一方でPM2.5をはじめとする大気汚染、河川や湖、地下水などの水質汚濁、土壌汚染など数多くの環境問題を抱えている。自然と共生しながら持続的に発展していくことが世界共通の課題となっている今、現代アーティストたちが作品を通して警鐘を鳴らす。
CHAPTER.2 『都市と地方、人々の生活』
日本の約26倍という広大な国土を持つ中国。超高層ビルがそびえ立ち人口が密集する「都市」から少し離れると、そこには昔ながらの素朴な生活風景が残る農村や、少数民族文化が色濃い地域、豊かな自然に囲まれた地域など、様々な表情をした「地方」が存在する。本章ではアーティストが捉えた都市と地方のコントラストを通じて、まだ知らない中国へ旅に出る。
CHAPTER.3 『温故創新』
悠久の歴史の中で育まれた中国の伝統・文化。それらの卓越した技巧や精緻な美しさは、古くから中国国内のみならず、世界中の人々を魅了し、影響を与えてきた。本章では中国の伝統的・歴史的なものをモチーフに、「現代」というエッセンスを取り入れ創新された多様な作品を紹介。アーティストたちによる新感覚の表現を楽しむことができる。
「~北京国際美術ビエンナーレより~ アートで見る中国のいま」開催概要
会期 | 2022年6月17日(金)から8月14日(日)まで |
会場 | 日中友好会館美術館 |
開館時間 | 10:00~17:00 |
入館料 | 無料 |