ロンドンを散歩するかのように進む展覧会
ロンドンのアートギャラリーであるオファー・ウォーターマンで今を生きるアーティストと英国現代アートの象徴的作品が出展される展覧会「On Foot」が2023年9月18日から10月28日まで対話を繰り広げる。会場には、アンダーソン自身の名を冠したブランドJW Andersonとロエベのファッション・デザインも、作品の鑑賞者、または傍観者として登場。最近のコレクションで発表されたアイテムたちは身体を変化させ、彫刻的なポテンシャルを感じさせる方法で選ばれている。展覧会は、ロンドンの街を讃え、明確なコントラストと予想もしないような展示構成を見せてくれる。
ギャラリーが位置するメイフェアの陽気なストリートから、アンダーソンの本拠地である刺激的な物語に満ちたソーホーの路地まで。それぞれの展示スペースはお互いに、ソーシャルスペースの一つとしてのひと休みの場、もしくはこの「旅」が提案する体験として機能する。讃えるのはパブから公園まで、ロンドンという街がもつありとあらゆる側面。ギャラリーの廊下や階段は、雑然とした風景を表すようなセラミックや彫刻で飾られ、まるでスケーターたちがたむろする舗道や渋滞するストリートのように生まれ変わる。アンダーソンの鳩たちが物置を占領する公園のベンチに座れば、街を彩る豊富な動植物たちの世界へと誘われ、旅の締めくくりにパブへふらりと立ち寄れば、様々なキャストが自分たちの住む街の物語を披露してくれる。
JW ANDERSON
2008年にジョナサン・アンダーソンによって設立された、イギリスのファッションブランド。当初はメンズウェアにフォーカスし、2010年にウィメンズウェアに意向していく。独自のデザイン美学は、マスキュリニティとフェミニニティを現代的に解釈。意識的に相互受粉させたメンズウェアとウィメンズウェアの要素を通して、示唆に富むようなシルエットで表現する。アンダーソンは、国際的にも知られ受賞歴もあるブランドへと進化した。また2019年には、ヴィクトリア & アルバート博物館の評議員会の一員に就任している。
OFFER WATERMAN
30年以上にわたり、20世紀の作品やコンテンポラリーアートを扱うアートギャラリー。現在の拠点は、 William Morris & Coがショールームを構えていたジョージアン様式の5階建てタウンハウスで、経験豊富かつ親しみやすいチームは、個人または団体が素晴らしいコレクションを作り上げることに関して努力を惜しまず、大きな力を発揮している。またオファー・ウォーターマンは、テートやロイヤル・アカデミー、ヘップワース・ウェイクフィールド、パラント・ハウス・ギャラリー、コートールドにケトルズ・ヤードなど、数多くの団体とつながり支援を行っている。
出品アーティスト
イグシャーン・アダムス、フランク・アウアーバッハ、リネット・ヤドム・ボアキエ、ハンス・コパー、シャワンダ・コーベット、サラ・フリン、ルシアン・フロイド、アンシア・ハミルトン、バーバラ・ヘップワース、平井明子、デイヴィッド・ホックニー、レオン・コゾフ、スタニスラヴァ・コヴァルシコヴァ、フロリアン・クルーワー、ドロン・ラングバーグ、ジェニファー・リー、L・S・ローリー、ヘンリー・ムーア、セドリック・モリス、マグダレン・オドゥンド、ジェム・ペルッキーニ、ウォルター・シッカート、クリストファー・ウッド、他
「On Foot」開催概要
日程 | 2023年9月18日から10月28日まで |
会場 | オファー・ウォーターマン |