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色彩と形態を自由に操る注目の女性作家のグループ展

MAKI Galleryによる特別展「Justine Hill / Shiori Tono / Ayumu Yamamoto」が2024年1月2日(火)から1月26日(金)まで伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン・ザ・スペースで開催される。本展はいま注目の女性作家3名にフォーカスしたグループ展で、今回に向けて制作された新作を数多く含む展示作品がその鮮やかなエネルギーで会場全体を包み込む。独自の制作方法で色彩と形態を自由に操るアーティストによる新年を彩るにふさわしい活気あふれる作品世界となる。

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出展作家

Justine Hill / ジャスティーン・ヒル
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Worldscape 2, 2023 Acrylic and marker on canvas 119.0 x 119.0 cm

1985年ニューヨーク州タリータウン生まれ。現在はブルックリンを拠点に活動。色や明度、透明度によって異なる原始的なマークや形を引用した抽象絵画を制作。ヒルは自身で‘Cutout(切り取り、切り抜き)’と名付けるユニークな形状のキャンバスを組み合わせることで、従来の長方形キャンバスの制約を超えて発展する構図を追求。納得する形に辿り着くまで何度もスケッチを重ね、アクリル絵具や色鉛筆、パステル、オイルスティック、手刷り、コラージュなど、多様な画材や技法を取り入れながら、表現のバリエーションを膨らませている。

塔尾栞莉
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目が合う, 2023 Oil on canvas 116.7×91.0 cm

1994年大分県生まれ。尾道市立大学大学院美術研究科美術専攻油画コースを修了、現在は大分を拠点に活動。幼少期のアルバムや自身で撮影した写真をモチーフに引用し、ふとした時に思い出される純粋な記憶の大切さと儚さを表現。大部分が忘れ去られている思い出の中からも、塔尾は自身の脳内に残る断片部分を拾い上げ、3x3cmのグリッドひとつひとつへ丁寧に当時の思い出に命を吹き込む。マスキングテープで1列おきにマス目を作り、油絵具を端から淡々と置いていく作業は、現在の塔尾自身を構成しているものたちの存在をキャンバス上へ記録する証明行為である。

山本亜由夢
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hold up a pot, 2023 Oil and acrylic on canvas 91.0 x 72.7 cm

目に映る色彩ではなく自身の感覚を重視した、鮮烈かつ複雑に組み合わされる色使いで、人間と動植物をモチーフに“リアルな世界”を表現。豊かな自然に囲まれた恋人同士など、至福の一時を描いているように見える山本の華やかな作品には矛盾する様々な感情や物語が無数に潜み、どこか不穏な空気を醸し出している。親密と不和、光と影、整然と雑然など、相反する要素がひとつの画面に共存することで多面的な現実世界を示し、それを一枚一枚めくるように観賞者は奥へ奥へと導かれていく。

「Justine Hill / Shiori Tono / Ayumu Yamamoto」開催概要

会期2024年1月2日(火)~1月26日(金)
会場伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン・ザ・スペース
企画協力MAKI Gallery
URLhttps://tinyurl.com/cv7bwzad