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ポーラミュージアムアネックスで「地殻を辿る」開催-金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美キュレーション

銀座のポーラ ミュージアム アネックにて、環境芸術家の八木マリヨと現代アーティストの八木夕菜による二人展「地殻を辿る」が、2022年9月16日(金)から10月23日(日)まで開催される。金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美をゲストキュレーターに迎え、2人の作品の相乗が生むエネルギーに溢れたコスモロジーの空間を都市の中に創出する。

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八木マリヨ「地球惑星の皮膚」2012年 ポーラミュージアムアネックス インスタレーション 素材:地層剥ぎ取り、鉄、麻ロープ140 x 500cm 撮影:畠山 崇

展示会概要

八木マリヨは、地殻から生まれる巨大なエネルギーの流れを掴みとり、人間存在が環境とひとつになるような造形を探究してきた環境芸術家である。「縄ロジイ」のシリーズは、縄の撚りが多様な生命の拠り合わせを示唆し、彼女の代表作として知られている。今回は地球の創生に関わる鉄を材に選び、地球生命と人間の未來の道筋を探究する新作を発表する。八木夕菜は、生命の営みの儚さや豊かさを紡ぐ「種覚ゆ」のシリーズや、時間の流れや光の軌跡を可視化した写真作品など、優れた視点で自然と対峙する表現に取り組んでいる。最新作は地面を敷き写すシリーズで、悠久の時を経た地球の表情の現在形とでもいうようなものになる。「地殻を辿る」は、2人の作品の相乗によって、大いなるエネルギーの生まれるコスモロジーの空間を都市の中に創出する展覧会である。

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八木夕菜 Yuna Yagi surface #1 2022 archival pigment print on paper W686 x H1030mm

八木 マリヨ プロフィール

八木マリヨは、「縄」に造詣が深く、環境芸術、ファイバーアート、パフォーマンスで国際的に知られる環境芸術家。イサムノグチに師事。ユニークなNAWALOGY哲学を創始。近年、EURIADE人権財団「OUR EARTH」に紹介され世界で注目を浴びている。先駆的ソーシャルエイドアートNAWALOGYでアナハイム大学人文学名誉博士号取得。地球、生命の根源を問うアースワークやパブリックアートを世界各地で展開。ローザンヌビエンナーレ、パラレルドクメンタカッセル、アイルランド彫刻シンポジウム、ヴェニスビエンナーレ(GOTIKAエルミタージュ&ベレンゴ)ミラノ・フルクサスなど出品、受賞多数。

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八木マリヨ「大地母神の邂逅」2020年 ポーラ美術館遊歩道入口 常設作品 素材:玄武岩(伊達冠石)、荒麻縄130 x 210x 110cm撮影:八木夕菜

八木 夕菜 プロフィール

八木夕菜は、京都を拠点に活動する現代美術家。2004年 ニューヨーク・パーソンズ美術大学建築学部卒業。視覚を揺さぶる平面や立体作品、インスタレーションを用い、「見る」という行為の体験を通して物事の真理を追求する。主な展覧会に、Pola Museum Annex 銀座「NOWHERE」(2018)、「BLANC/BLACK」(2019)、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭「種覚ゆ/The Records of Seeds」(2021) 、√K Contemporary「視/覚の偏/遍在」(2022)など。主な受賞に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ポートフォリオ・レビュー 最優秀 ハッセルブラッド賞(2016)受賞、パリ国際現代写真アートフェア、FOTOFEVER (2017) 招待作家として選出。金沢21世紀美術館に作品所蔵(2022)。

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八木夕菜 「patterns」 2020-22年 C-print 印画紙 ゲータボード アクリル H180 x W600 x D900mm

黒澤 浩美 プロフィール

金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター。水戸芸術館現代美術ギャラリー、草月美術館を経て、金沢21世紀美術館の設立に参加し、建築、コミッションワーク、コレクション構築に携わる。2004年の開館以来、オラファー・エリアソン、フィオナ・タン、ジャネット・カーディフ、ジョージ・ビュレス・ミラー、マーク・マンダース、ミハエル・ボレマンスなど現代作家の展覧会を手がけている。

八木マリヨ・八木夕菜 「地殻を辿る」開催概要

会期2022年9月16日(金)- 2022年10月23日(日) ※会期中無休
開館時間11:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
入場料無料
会場ポーラ ミュージアム アネックス