柳幸典の作品世界を一晩滞在しながら体験しできる露天風呂付きスイートルーム
すみや亀峰菴は世界的に活躍する現代美術家、柳幸典(やなぎ・ゆきのり)の構想に基づき大規模なリノベーションを行ってきたが、「現代アートの中に泊まれる」140平米の客室「呼風(こふう)」が2022年4月28日にオープンした。アートルーム「呼風」は柳幸典の作品世界を一晩滞在しながら体験しできる露天風呂付きスイートルーム。
昨年4月にリニューアルオープンしたロビー兼ギャラリーと共通する鉄製の扉を入ると、柳作品の象徴とも言える回廊が出迎え、その先にはベッドルームやダイニングルーム、そして2つの独創的な露天風呂がある。陶芸家・石井直人、帯匠十代目・山口源兵衛、左官職人・久住章、和紙職人・ハタノワタルら、京都・丹波を拠点に伝統の技を振るう作家、職人たちと柳との協働によってつくりあげられた現代アート作品としての空間では、料理長 細井久仁彦による料理とともに愉しむことができる。
現代美術家・柳幸典(やなぎ・ゆきのり)
1959年福岡県生まれ。イエール大学大学院美術学部彫刻科修了。1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレに選ばれ、アペルト部門を日本人で初めて受賞。以後ニューヨークにスタジオを構え、1996年サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)、1997年ビエンナーレ・ド・リヨン(フランス)など多くの国際展に招待される。2000年のホイットニー・バイアニュアルでは、ニューヨーク在住の作家として外国人で初めて選ばれる。