再解釈を加えた想像力溢れる200点のトランクが一堂に会す巡回展
メゾンの創業者ルイ・ヴィトンの生誕200周年を記念して、200名の優れたクリエイターたちが再解釈を加えた想像力溢れる200点のトランクが一堂に会す巡回展、「200 TRUNKS, 200 VISIONARIES: THE EXHIBITION (200点のトランク、200名のビジョナリー展)」が、アニエールのルイ・ヴィトン通り16番地にて2022年2021年12月9日(木)から開催。パリを皮切りにニューヨーク、東京、ロンドンをはじめとする世界各地を巡回する予定だ。ツアーの最終地点は2022年12月に開催予定のサザビーズのオークションで、収益はすべてルイ・ヴィトンが設立した奨学金プログラムに充てられる。
本展はルイが後世に残した革新的な遺産に対する広大でダイナミックな賛辞として、ビジョナリー(先見性に富んだクリエイター)たちが制作したトランクがより多くの人々の目に触れる舞台となるもので、メゾンにとって節目の2021年8月4日を記念した取組みの1つとして、ジャン=ミシェル・オトニエル、ジャン‐フィリップ・デローム、NIGO®、BTSなどアートやカルチャー、科学、スポーツ、世界的に多様な分野で活躍する200名の才能あるクリエイターやメゾンの友人たちがメゾンを象徴するアイテムであるトランクを「パーソナライズ」して、創業者ルイへオマージュを捧げた。
ルイの人生を振り返り、身を持って体験するという意味で、本展はルイの家に入るという貴重な機会からはじまる。階段を上って建物の2階に上がると、回廊を渡ったところから、19世紀に建設された素晴らしい歴史的建築物を鑑賞することができる。展示会場に入り、来場者の目に最初に飛び込んでくるのはLEDスクリーンに囲まれたトランク。足元にはダミエ・パターンのカーペットが敷かれている。さまざまな高さにランダムに展示されたトランク。土台となっている木箱は、巡回展が開催されるたびにトランクを運ぶのに使用される。
先見の明溢れるビジョナリーたちが手掛けたトランクには、実際に制作されたものとデジタルで制作されたものの両方があり、展示会場はオリジナルのアートピースとスクリーンパネルで覆われた「マジックボックス」が混在している。この中には、モノとクリエイターをフューチャリスティックに融合させた「ムッシュ・ルイ」と名付けられたロボットトランクも展示されている。1階にはトランクのほか、アニメーションや没入型スペースなどで構成された鮮やかな夢の世界がさらに広がる。スペースの一部は、インタビュービデオや読書を楽しめるライフスタイルエリアになっている。音楽が聞こえてくる方向に進むと、バーのような空間へと繋がる隠れた入口が見つかる。そこにはイギリス人DJ/プロデューサーのベンジー・Bが制作したジュークボックス型のトランクが設置され、エキシビションの延長としてアップビートな雰囲気が楽しめる。
今年8月より世界各地の店舗のウィンドウ・ディスプレイで映像またはポスターにて展示がはじまった各トランクはウィンドウを抜け出し、メゾンの先駆者ルイにオマージュを捧げる旅に出る。
「LOUIS 200」プロジェクト
完全な慈善事業として展開されている。第一弾ではビジョナリー全員から報酬全額の寄付を受け、集まった合計200万ユーロは13ヶ国15の非営利団体の中から、ビジョナリーが選んだ団体に寄付された。第二弾として、サザビーズ・オークションに出品されるトランクや、書籍などの「LOUIS 200」関連アイテムの売上は、クリエイティブな分野における不平等を解消し、経済的余裕の有無に関わらず芸術面の研究を支援することを目的として設立される奨学金プログラムに充てられる。